【鬼滅の刃】むしろ清々しい。

16話 ページ16

「小芭内ぃ…怖いんだよ上弦…チンピラかと思ったぁぁ」



「重傷の宇髄が自力で歩いているのに無傷のお前がおぶられている様に俺は頭痛がしてくるんだが。」






天元、嫁に支えられ自力で帰還。



善逸、炭治郎、伊之助、隠に運ばれて蝶屋敷へ。



私、小芭内におぶってもらう。無傷。









「善逸大丈夫かなぁ…」




「知らん。少なくとも姉のお前よりは立派に戦ったそうな。」



「ちょっとは褒めてよ頑張ったんだよ」



「………」

「褒めてよ！！」





罵倒でも嫌味でもなく無言ときたよ、泣き散らかすわ。









そうだよ、私は戦力外だよ。フォローも上手くないけどあの場で私以外満身創痍だったから天元の苦渋の決断さ。









「うるさい、黙るか死ぬかしろお前は。俺は運び屋じゃない。」





「私は生きて小芭内に再開出来て嬉しいよ…」





あの辺り一面吹き飛ばす血鬼術食らったときはやばいって思ったけど瓦礫が壁になってくれてなんとか助かった。








「………」


「なんか言ってよ…」


「うるさい」






何も言ってないけど、小芭内の足取りが緩くなって、チラッと覗くと綺麗な髪の間から柔らかい瞳が見れたから大満足。




ほら、21歳達って素直じゃないから。









「天元はさ、これからどうするのかね」






「引退するらしい。」


「は！？引退制度とかあるの？」





聞いたことないんだけど、死ぬ以外逃げ道ないと思って戦い続けた私の謝れ天元。








「私も辞表を提出してくる」


「お前が提出できるのは精々遺書だ」

「精々遺書。」






どんな組織だってばよ。









「戦力外だし辞めさせてもらえると思うんだよね。」






片腕無い天元と戦ってもボロ負けすると思う。


行冥さんレベルだったらデコピンで私なんか殺せるはず。








「はぁ…これ以上穴を増やさないで欲しいものだね。お荷物の回し先が減る」



「お荷物ってもしかして私？」



「どう見てもどう聞いてもお前しかいないだろうに。」





確かに、絵的にも私しっかりお荷物だわ。









「引退いいなぁ…小芭内、私と結婚しておくれよ。寿退社させておくれよぉ」



「今からでも昏睡状態になってくれないかね。」


「殺さないところ優しいね」







_







理由はなんでも良いから辞めたいんだよ。








_









「天元っていう前例があるし寿退社制度とかないかぁ…」



「お前はどうしてずっと喋り続けてられるかね。」

17話→←15話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す