28話 ページ28
「須磨さん花魁になったの?スピード昇格すぎない?」
「おー」
それからまた数日経った。善逸のお陰でまた頑張ろうって気になれたし実際なんだか近頃は切羽詰まっていない。
それより須磨さん強すぎる。
「最近客足が減ったと思った」
おかげで夜間の京極屋の監視が楽になった。5分でも時間があれば十分。
「俺の嫁指名した奴地味に死ね。あとあのタンポポ頭は俺が手を下す」
「やめてあげて」
昨日は初めて夜に空きができて、屋根の上で思う存分監視活動と詮索を出来た、楽しかった。
「…京極屋にさ、昼見世に出てこない遊女がいるんだよ。花魁道中も見たことないし…」
「近辺の遊女全員覚えてんのか?」
「こんだけ居れば覚える」
本業はそっちだから特に遊女を気にして生活しているわけだし。足抜けした人もちゃんと調べたし。
「もしかしたら、陽の光を浴びれないヒトなのかも。」
「…まずお前はまきをと情報を共有しておけ。」
「雛鶴さんと須磨さんは?」
「下手に近づかないで良い。俺も少し考えるから1日待て」
「1日?」
「別件の任務がある。すぐ片付けて戻る」
幸いここから近いしと。なるほど、だから今日は髪をあげているんだね。
「不安な時に側にいてやれなくてごめんな」
「大丈夫」
「状況が状況だ、不死川が見張りに来てくれるから何かあったらあいつを頼れ」
つーかあいつが俺の任務変わってくれたら良いだろ。
なんて文句を言っているが、ここから近い場所である任務を一番“静か”に遂行できる兄様が適任なのだろう。
「鬼が出たら、私が斬る」
「頼もしいぜA!」
偉い、良いぞその域だ。とこの間の休日以降固めてない頭をワシャワシャ撫でられる。
「もう、派手派手だ〜……なんて。」
やっぱ疲れ溜まってんのかな、私。
___
_
「愛い!!俺の妹が、愛い!!!」
「苦しい。」
「ド派手に可愛い!愛くるしいぜ妹ぉぉぉお!!」
「早く任務行って。」
3425人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霞(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時