33話 ページ33
「A嬢！朝ですよ！」
「ん……」
「おはようございます！布団も引かずにうつ伏せでお休みですか？」
「おはよう小鉄くん…」
枕を抱えたまま眠っている私に、小鉄君は相当お疲れだったんですね。と声をかけてくれた。
「無一郎君…」
「あの昆布頭の夢でも見ましたか！？」
無意識に口から出たそれを拾った小鉄君にそう言われて意識が鮮明とし慌てて起き上がると、肩から何かがずり落ちた。
「…隊服？炭治郎君の？」
「A嬢のと炭治郎さんのは洗濯が完了して返却されましたよ」
炭治郎君の上着は汚れちゃったから温泉入ったときに洗ってもらったんだった。
じゃあこれは、
「いやいや、まさか」
「まさかですよ、あのクソガキにそんな優しさがあるとは思えません」
あ、でも袴に上はシャツのみだった気がする。と小鉄君は唸っていた。
「…無一郎君の匂いがする」
「どう言う風の吹き回しだあのガキ」
私はその隊服を畳んで、【ありがとうございました。】と手紙を添えて部屋を後にした。
きっと今頃、隊服どこにやったかな。なんて考えてるはずだから。
「炭治郎君は？」
「おにぎりを堪能しています」
「そっか、起こしに来てくれてありがとう小鉄君」
私も寝てばかりじゃなくて少し自主訓練しなくちゃ。と苦笑いを浮かべる。
炭治郎君は訓練中は食事を制限されていたみたい。
小鉄君は鬼監督なのね。
「A嬢逃げてください！」
「え？」
「やつが来ますよ！！」
野良猫並みの反応速度で前を指差す小鉄君。
「やつって…」
大丈夫だよ。と小鉄君の頭を撫でて、彼の手を引いた。
「あの、隊服をお借りしました。ありがとうございました。」
「こんな奴にお礼言うことないですよ！！」
「誰だっけ君たち」
えっと、と思い出そうとしてくれる無一郎君に苦笑いをする。
「勿忘Aです、こっちは小鉄くん」
「……あぁ、君はあのクソ生意気な」
お前がなっ、とお面越しにでもわかる表情をする小鉄君、これ以上溝を深めないように彼を背後に隠しながらそそくさと前に進んだ。
「あの野郎こんな優しいA嬢を忘れるってふざけてますね」
「またお友達になるから大丈夫だよ」
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ジャンとアニの守り隊 - 久しぶりに鬼滅夢小説見たら面白くて宿題やらずに読んでしまった泣…神作品✨ (2月27日 23時) (
レス) @page46 id: 3aa9af30d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 天才作者様だ (6月15日 17時) (レス) @page30 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 深夜に見つけて読了したのがAM3:21！運命をかんじました！！そして苦しくて涙が出過ぎてただ今枯れてます😭めちゃめちゃ感動です…素敵な物語から幸せを頂きました！ご馳走様！ありがとうございました〜！！ (5月16日 3時) (レス) @page46 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
8190506(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました…！一晩で書き上げてしまったと聞いて本当に驚きました…。でもそれを感じさせないほど素敵な作品でした…！ (2022年4月2日 22時) (レス) @page46 id: 5a5b1fad70 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - しっかり泣きました！最高です (2021年10月16日 19時) (レス) @page46 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年3月31日 8時
