検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:81,261 hit

6話 ページ6

「あぁ!君がファットんところの新人さんか〜、はい食っていきー」


「新人ちゃんウチのも食べてー」


「名前なんて言うん?これ食べる?」






「いただきます〜、Aって言います〜」



多分食費で潰れるなんて馬鹿げたことはない。




これだけ良い食いっぷりで尚且つ美味しいと絶賛されれば食べさせてあげたくもなる。


俺なら絶対食べさせてあげる。








「もう有名やん!」


「良いところだね〜」




るんるんでファットの後ろを歩いているAだが朝食から今までの間にラーメン食べに出かけてた。





「ファット!うちの食って行きー」




「そのつもりやー、Aがお好み焼き食べたい言うてな」


「新人ちゃんやん、よろしゅう頼むわ」


「お願いします〜」





食って人を繋ぐのかな、って。




すっかり商店街で有名なAは席に座るなり注文もしていないのにお店名物のお好み焼きを焼いてもらってる。







「お兄さんお兄さん、私ひっくり返したい!」


「へへ〜難しいよ〜、できるかなー」





もう店中が完全に5歳児を見守る状況だけどAは高3だ。





「いくよ、いい?見てて、行くよ!ねぇ、行くよ!」


「はよやれ!!」



「ほいっ」




ファットのツッコミのもと、くるっと器用にお好み焼きをひっくり返したAに店中から歓声が上がる。






「なんだこのテンション…」


しんどい。









「天喰くん、このソース美味しいんだって〜」



まぁ、そうやって俺の前に一口サイズをお好み焼きを運んでくれちゃうから、








「ん。……うん、美味しい」


幸せに感じちゃう俺は単純なんだなって。









「じゃあはい、あーん」



「あ〜…あぁぁぁぁ!!」


「うん、やっぱり美味しい」





直前で自分の口へお好み焼きを入れれば机をバシバシ叩きながら頰を膨らませて。






「ごめんごめん」


「これ一番やっちゃいけない裏切りだよ!」

7話→←5話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (214 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
320人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白猫さん(プロフ) - なんで付き合ってないの、この子たち……!! やばい、平和だ!! 浄化されそう(本望) (2021年9月24日 23時) (レス) @page18 id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
天喰ルナ - 最&高!!!夢主の天然行動で天喰くんをショートさせたいでぇーす!wwwwww (2021年1月16日 12時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
RAVE(プロフ) - あの、なんだろう……すごい作者様と同じ匂いがする……(語弊) こーゆー環くん待ってました……大好きです……(グハッ)もう語彙力とかめっちゃ飛んでくレベルで親近感を感じました(悪い意味ではありません)更新楽しみに待ってます!! (2020年5月18日 8時) (レス) id: a938e504b4 (このIDを非表示/違反報告)
凍吾 - 鼻血出してる環を想像して此方が 鼻血噴いちゃう・・・ (2019年8月14日 21時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
だむい - シュフェさん» ありがとうございます!今晩もしっかり爆発していただく予定なのでよろしくお願いします、更新頑張ります! (2019年4月8日 16時) (レス) id: 063741c6a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だむい | 作成日時:2019年3月22日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。