54話 ページ4
「緑谷たちの方行けば良かった！お前らが走ってっちゃうから！寂しくてさァ！！」
吹っ飛んでる最中、上鳴の声がした。
「痛い！！……その緑谷達の方もだいぶ荒れてますよ！！」
上鳴達とは少し離れたところに落下した私は腰をさすりながら起き上がった。
「んでテメェが飛んでくんだカス」
「何でかっちゃんいるんだよ」
轟はどこだよ。
「オイA助けろよ！あんなにされちゃうんだぜ！？」
と、上鳴が指差す先には何…こう、気持ち悪い塊…。
「何あれチャーシュー？」
「切島」
「………チャーシュ」
「切島」
あのお肉の塊を切島だと言い張る上鳴に友情の心はある！？
「ぁ…あ……ぁぁ……」
「切島は温泉屋に迷い込んでんの？」
「おいやめてさしあげろ」
よく見ると、目や髪型、眉毛…パーツはちゃんと切島だった。
「切島だね」
「だろ！？あんなにされちまうんだよ俺らも！！」
「割とかわいい。」
「正気に戻ってくれ！！」
「可愛いのは切島だけだよ」
切島の他にもお肉にされて転がってる方々に目を向けても、可愛いとは思わないんだな。
「これは威示である。」
すると、切島をお肉にした先輩が言葉を発した。
「就学時より責務と矜持を涵養する我々と、粗野で徒者のまま英雄を志す諸君との水準差」
かっちゃんの嫌いなタイプだ。
「嫌いなタイプだ」
ほらね！！
「何つったあの人！？頭に入ってこねー…」
「目が細すぎて相手の実力見えてませんだとよ。」
会話の終着点にちゃんと着目されてさすがかっちゃん、って思う。
「私の眼は見目好く長大である！！」
「オイ、コンプレックスだったっぽいじゃんヤメロよそういうの！！」
「よ、横幅は足りてると思いますよ…？」
「縦幅も長大である！」
「Aも追い討ちかけるなよ！！」
上鳴曰く、かっちゃんはこのお肉先輩に嫌われてるらしい。
いや好かれてる方が問題だろ。かっちゃんだぞ。
「責務？矜持ィ？ペラペラと…言葉じゃなくて行動で示してくださいヨ…先輩。」
「だっ…ばっ…ばっ！！」
思わず横の上鳴の肩を引っ叩いた。
「何！？」
「かっちゃんが敬語使えたぁ！！」
「友人が車椅子から立ち上がった時みたいな反応されるのな。」
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きゅうり - お幸せにぃぃぃぃ！！！ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
納豆ジュース(プロフ) - とっても面白くて、文才がある方だなと思いました！2人の子供の話とかも見てみたいなと思ってしまいました！可能なのであれば、続編（子育て編）なども見てみたいです！この作品を作ってくださり、有難うございました！ (2021年2月22日 20時) (レス) id: 0ac0062b99 (このIDを非表示/違反報告)
btobsjcpily(プロフ) - めちゃくちゃ素敵な話しでした！！私も爆豪と結婚したいっ！！ (2020年12月8日 12時) (レス) id: aee8efac93 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪ファンクラブ - ですね〜 (2020年11月9日 21時) (レス) id: 0ceb3868db (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 爆豪の奥さんなったら幸せやろなぁ (2020年11月9日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2018年12月8日 1時
