34話 ページ34
飯田の時速何キロかわかんないけどとりあえず車3台は余裕で超える速度で病院着きましたこんばんは。
救急車が出れないだけで神野の病院がやってた。
「先生…輸血液がもうありません…！」
「電話は？」
「他の病院にも怪我人がぞろぞろと運ばれているらしいです…！」
「っ…まずいぞ、この子の出血も他の比じゃない…」
だいぶまずいじゃないか。
「おい、俺の血使えよ。同じだから」
「……君は…」
「こいつの幼馴染だよ！同じRH＋のA型！！はよしろ！！」
「爆豪君！目上の人間には敬語を使いたまえ！」
「ウジウジ悩んでる間にAに何かあったらどうすんだ？あ"！？」
「…すぐに検査を！」
________
かっちゃんの血液は適合して、血を分けてもらってる。
「…あ、はは…ごめんねかっちゃん」
「…………………」
明るく振る舞う私の声は、空気に飲まれた。
いや、明るく振る舞えてさえいないだろうな。
不甲斐なさを知った。
あんな陳腐な拘束一つ壊せなかった。
ただ、刺されっぱなしで。
『オールマイトが戦っています！私たちの声に応えるために！！』
プロヒーロー達も、もっと円滑に事を進められたんじゃないか。
ヴィランが私を人質にした理由がよく分かった。
『……へ…み、みなさん…見えますでしょうか…？』
ああ、今日なのか。
『オールマイトが…しぼんでしまいました…』
平和の象徴の、最後は。
初めから分かってた。
デクと個性の鍛錬を続けてた時から気づいてた。
『助けて…オールマイト……助けて…！！』
でも…いざそれを目の前にして、呆然とする自分がいる。
「やだ…オールマイト……」
負けないで
「勝って…」
「勝てや……」
私の…私たちの憧れ
「「オールマイト！！」」
『おぉぉおおおぉぉぉぉぉぉお！！』
力を振り絞って、ヴィランを倒すオールマイトから、
___さらばだ、ワン・フォー・オール____
そんな声が、聞こえた気がした。
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宇治抹茶(プロフ) - めっちゃ感動します！！！何回読んでもきゃぁああああってなる！！！！！ (2018年12月9日 22時) (
レス) id: efb3387533 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリうめ(プロフ) - さいっこう！私得すぎる！ありがとうございますぅぅう (2018年12月8日 1時) (レス) id: 5501794369 (このIDを非表示/違反報告)
恭弥君尊き - ふぉぉぉぉぉ！とうとうくっついたかこの二人〜！ (2018年12月7日 22時) (レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
めいこ(プロフ) - オールアラビア語で返信してほしい！って思ったんですけどそもそも私がオールイングリッシュ無知でした。ありがとうございました。 大量更新楽しみにしてますぅ！！！！！！yea！！！！！！！！（最初で最後の知恵） (2018年12月5日 11時) (レス) id: 3eeae63cbd (このIDを非表示/違反報告)
リゼ(プロフ) - コメ失礼します！！！かっちゃんが他の男と仲良くする夢主にもやっとする感じの展開がよみたいです！いつも楽しみにしてます更新頑張ってください！！！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: 3eedcddf40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2018年11月12日 22時
