【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

36話 ページ36

事情聴取も終えて家で呆然としていた。





梓安室さんが当面お休みになっちゃったから今日出られない?




「…はぁ」






いつも通りのため息。


安室透がバイトをバックれるから渋々行かなくちゃいけない。








シャツに腕を通してふらふらと外へ出た。








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皮肉なくらい良い天気。







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「A姉ちゃん、本当にあの人に会った事ないんだよね？」


「…ない、とも言い切れないなぁ」






あるかも。とコップを拭きながら曖昧に返事をした。



カウンターに座るコナン君は注文したホットコーヒーを飲まずして質問攻め。





「どこで会ったの！？」


「それが思い出せないの、気のせいかもしれない」






何かを思い出そうとすると降谷零のことばっかりなの。


他のことが何一つ頭に入ってこないの。









「今度は私が聞いても良い？」


「え？う、うん…何を？」






「コナン君、安室さんと仲良しだよね」




二人で推理小説読んでニヤニヤしてたり、事件があったらこそこそ話してたり、


たまにシフトが被る時、入れ替わりの時チラッと見てたよ。









「…今、あの人がどこにいるか知らない？」



さりげなく聞けているかしら。









「知ってたら、教えて」


小学生に懇願するのは、みっともないかしら。









「私ね、会いたいの。あの人に」






聞きたいことも、言いたいことも、たくさんあるの。


あんなに正面から否定されちゃったけど、あの人は安室透なんだろうけどさ。






どこへ行っちゃったのよ、









零くん。






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「お話は聞かせていただきました！」


「安室の兄ちゃん探しだろ！」


「私たち少年探偵団に任せて！！」







情けない大人を引き摺り出してくれる、お日様みたいな子供たちがそばにいたの。

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