【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

25話 ページ25

「コナン君たちと仲が良いんですね」


「あ、はい。まぁ…」






沖矢昴、大学院生らしい。



駄々をこねる二人と仲介して私を家まで送ってくれるという阿笠邸の隣人。






「どんな話を？」


「あー、普通に今日の出来事で面白かったこととか」




小学生に悩み相談してましたとか第一印象みっともないから嫌なんだけど。






「沖矢さんは肉じゃがお好きなんですか？」


「はい、ただ煮え加減がまだ良く分からなくて」


「通りで」





全然煮えてなかったわけだ。





「あっ、ごめんなさい。すごく失礼な相槌を私は…」








「良いんです、コナン君からとても料理がお上手だと聞いています。」


「いえいえそんな」


「今度ぜひご教授願いたいものです」


「あはは、私なんかで良ければ」






なんだろう、この居心地の悪さ。


大学院生ってこんな感じなのかな…、無理に話振ってくれてる感じではないけど…







「人違いされて大変だったみたいですね」


「あ、はい…」





いつからいたのこの人。


阿笠さんの家からうちまでこんな遠かったっけ？






「どんな話を？」


「……普通に、道案内を。」





そこ、右に曲がった方が早いのに。




道を知らなかっただけかもしれない、別のルートがあるのかもしれないけど、不信感が増すばかり。









「あ、家はこの先なのでここで下ろしてもらって大丈夫です、ありがとうございました」








相手が何か聞いてこないうちにそそくさにコンビニを指差して止めてもらった。



あの鋭いコナン君が私を預けてくれたあたりきっと良い人なんだろうけど…






「そうですか？家の前までお送りしますよ」


「いえ、ちょっと買いたいものもあるので。」







百聞は一見に如かず。







「送っていただきありがとうございました。」


「いえ、ではお気をつけて。」





今度コナン君たちにこの人について聞いてみよう。









「肉じゃがは、具材が多くて芯が残るのでやめた方が良いですよ」



「え？」



「時間がない時のおかずには向いてないです」









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(参ったな、随分警戒されているみたいだ)





(それにしても…なぜ彼女が)

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