【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

19話 ページ19

「さすが白鳩製薬」




薬の力って偉大だ。



まぁ早めに対処したのと、多分ベッドまで運んでくれたあいつのおかげで悪化は免れた。




いや、そもそもあいつに会わなければ真っ直ぐ家に帰れたって話。








「シフト代わるなんて余計なお世話よ」



別に行けたもんね、と体調がそこそこ安定したからこそ言える言葉で、朝あの置き手紙を見た時は救われたかも。







「あっ、ごめんなさい」


「いいえ、こちらこそ。」




そう考え事をしていると、クリーム色の髪をした綺麗な女性にぶつかった。



脚も長くて、サングラス越しでも目が綺麗なのがわかる。





　



「えっと…」



どうしてそんなに観察できるかって、彼女がぶつかったまま私を凝視しているから。




　




「ノックを疑われたら周囲の人間も…ジンならやりかねないわね」




「え？」


「いいえ、何でもないわ。素敵なcupid」





未だかつてこんなに話が噛み合わないことがあっただろうか。



この女性と私って知り合い？








「あのー…私たちどこかでお会いしたことありましたか？」






知り合いかと言われたら頷けないが、この人をどこかで見たことある気がする。



この後ろ姿に、見覚えがある気がする。







「どうかしらね。まぁ、共通の知人はいるわ。」


「共通の知人？」





妖艶に笑う彼女に、謎が深まるばかり。









「健気な私のcupid．バーボンの心を射止めた可愛い可愛いcupid．きっと私が助けてあげる」






私が知らないだけでもしかして私って結構ピンチ？？



なんかすごい可哀想がられてるし神妙な顔つきで話されてるけど人違いではないでしょうか。









また会いましょうと彼女は踵を返してしまった。


一体どういう事だろうか。







「…なんだったんだろう」





共通の人物って、誰だろう。

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