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_____あれから、どれくらいの時間が経ったのだろう。
「にゃー。」
『……えぇ、…まだ歩くの?
ちょっと待ってよぉ…。』
“猫に呼ばれた気がしたから。”
なんて非科学的な理由で着いてきたのは良いものの、
流石にまずい状況に居た。
……やべぇ、
神社もおそ松様も放ったらかしで来ちゃった。
帰り道は愚か、自分が今何処に居るのかすら
分からない状況にある。
周りを見渡しても見えるのは木。
完全に森の奥の中だ。
『…ぅ…、疲れちゃったよ…。』
思わずその場に座り込むと、
黒猫は目を潜め、私を急かす。
……私を、何処に連れて行きたいんだろう。
まるで
何かから、逃げてるみたいだ。
『あー、疲れた…、
……もう少し、
身体を鍛えておけば良かったな…。
…おそ松様、もう起きたかな…
怒ってないと良いんだけど…。』
.
「……へぇ、
アンタ、本当に化け狐の許嫁なんだ。」
つい先程まで、
聞こえなかった筈の声。
目の前に居たはずの猫は、
.
もう居なくなっていた。
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緑の白猫 - rフラグの限界を試す語彙力。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - 兄様、最高すぎです。 (2019年9月13日 23時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
Rit(プロフ) - あまもさん» にゃー。 (2019年9月13日 22時) (レス) id: ad53a4c674 (このIDを非表示/違反報告)
あまも(プロフ) - 猫ktkr (2019年9月13日 21時) (レス) id: 6a329060ea (このIDを非表示/違反報告)
ただの通行人(プロフ) - 結婚式か。良き良き……是非呼んで下さいな。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
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