非公開 (ページ24)

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“真実”というのは、時として
突拍子も無いものになるようだ。

おかげさまで、開いた口が全く塞がらない。

『……手を、出してない…？』

「あぁ」

『…その、…本当ですよね？』

「…ほぉ、俺を疑うのか。
だったら試しに、その身体を確かめてやろうか？」

『あッ、やっぱ大丈夫です…。』

どうやら私は、まだ純潔を失っていないらしい。

とりあえず、……安心…。

……まぁ、何だかんだ言って、
私の嫌がる事はしないよね、この人。

『…それはそうと…、

…何で私裸なんですか？
変な事は…してないんですよね？』

「……言っただろ。

俺はお前を躾け直しただけだ。」

『…え、

……ひゃッ！？』

凄まじい勢いで
素肌を覆っていた毛布を剥ぎ取られる。

『……ひッ、』

いつの間につけられたのか、

腕やお腹、足首や太ももに
大量の痣や噛み跡があった。

『…ッ何ですかこれ…。』

「……“人避け”だ。」

『…へ？』

「これで変な野郎は近付いて来ねぇだろ。

…お前がこれ以上、
他の人間に触れられるのは嫌だからな。」

『…いやいや、これじゃ
丸見えじゃないですか…ッ！！

恥ずかしいですよ！！

……それに外も歩けないし…

わわッ！？』

「……おい、テメェ。

俺の側にいる事より大事な予定でも
あるって言いたいのか？」

勢い良く胸倉を掴まれ、
思わず私は息を呑む。

『……いや、違いますけど。』

違う訳がない。

少なくとも、今月は予定盛り沢山だ。

そーいやレポートもやってないし。

「……いい加減、許嫁になった事を自覚しろ。

不用心にフラフラ出歩きやがって。」

『…入籍した覚えは無いですし、
貴方にプライベートをとやかく言われる筋合いは無いです。』

「……あァ？」

…あ、やば。
怒らせた。

即座に目の色が変わった彼に、
私は咄嗟に後ずさる。

『…いや、だから…、
私が言いたいのは……っ。』

「…テメェ、まだ俺に口答えするつもりか。」

覆い被されるように、
床に押し倒される。

『えっと…、あの。

あッ、やめて…ッ、
…ちょ、待ってストップストップストップ！！！』

「今度こそ本当の下僕にしてやる。」

『…ひゃ…ッ、ぁう____！？』

主人の噛み癖は、今に始まった話ではない。