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ru「どういうことですか、僕が希望って」
dt「……言葉通りだよ」
ru「俺たちのって……Utopiaの?」
dt「いや、俺と……もう一人の」
ru「……渡辺翔太」
ラウールは直感的にその名前を口にした。その瞬間、宮舘はラウールを見つめた。
dt「どうして分かったの」
ru「いや、直感」
dt「……参ったな。直感まで冴えるんだ」
宮舘は浮かべていた笑みを潜めると、静かにラウールに問うた。
dt「翔太は無事?」
ru「っ……」
dt「……何かあったの」
ラウールが答えるまでに間があっただけで、宮舘は渡辺の身に危険が及んだ事を察した。
宮舘は低い声でラウールを問い詰めた。
dt「正直に答えて」
ru「……っ」
dt「ねえ、」
ru「……しょっぴーは、自分で死のうとした」
dt「……っ」
ラウールの話に宮舘は顔を顰めた。
自分が刺された後に何があったのかはわからない。
でも間違いなく渡辺は、宮舘の命と渡辺自身の命を秤にかけるような事をさせられた。そして自分を守るために、渡辺自身の命を犠牲にしようとした。
＿＿あの馬鹿、そんなことしなくてよかったのに。
ru「……死んではいないです、でも意識は戻ってないです」
dt「……俺のせいだな」
ru「え……どうして」
dt「俺を守ろうとか考えたんだよ、翔太が何かやった時に罰を受けるのは俺だから」
ru「え……?」
dt「逆に俺が何かあった時に罰を受けるのは翔太」
ru「っ……なんでそんなこと、」
dt「ボスが俺たちを服従させるため」
やっぱり渡辺は＿＿宮舘も＿＿Utopiaにいたくている訳ではない。
ラウールは拳を握りしめた。ボスは彼等を互いに人質にとって、Utopiaとして活動させていた。そんなの、あまりにも卑劣じゃないか。
ru「そのボスって、誰なんですか」
dt「……ははっ、そんな簡単に言うと思った?」
ru「だって、今なら誰もいないから」
dt「いや、監視されてるよ」
ru「えっ」
dt「だから迂闊な事は話せない。翔太の命に関わるからね」
ラウールは思わず周りを見回した。盗聴器などが仕込まれていると言う事か。
とにかく宮舘が下手に内情を話せば、渡辺の身に危険が及ぶ。これで聞こうと思った事の大半が聞けなくなってしまった。
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ネイジュ・ピエール(プロフ) - え？あ？え？あ？え？？え？？？自担・・・え？？？(混乱)いや・・・すごいです。(語彙力) (2020年6月2日 14時) (
レス) id: dc089a6cc9 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! これから細かい種明かしをする(はず)なので楽しみにしていてください! (2020年6月2日 10時) (レス) id: 5d0eab8cc9 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！ ついにボスが明かされましたが、ひそかにしていた予想が当たり過ぎてびっくりしてます! (2020年6月1日 21時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - こちらこそコメントありがとうございます！もちろん明かされる日まで心に留めます！実は、前回のコメントもコメント欄見てる人も多いから考察人物とかはあえてぼかしました! 身体に気をつけて!これからも応援してます！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! 2人ってどの2人だ? あ、言わないでくださいね、心の中に止めておいてください笑 これからもよろしくお願いいたします! (2020年5月24日 15時) (レス) id: 5d0eab8cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年5月23日 9時
