今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:16,715 hit
小｜中｜大
瀬古杜岳で訓練し、燈矢の特徴的な赤髪が白髪になってから暫くして…轟家には二人の生命が生まれていた。
一人目は、目元は義父さん似で、髪色は義母さん似の次男…轟夏雄。
二人目は、瞳は両親の色を受け継いだオッドアイ。紅白で分けられた、おめでたいツートンカラーの髪の毛。三男…轟焦凍。
どんな理由でさえ、新しい子供は生まれるのは俺にとって嬉しい事だった。
俺は一人っ子で、兄弟が居る家族が羨ましかったから、その瞬間に立ち会えるのが嬉しかった。
だけど、燈矢は違った。
焦凍の身体は半分が義父さん。もう半分が義母さんに分かれている。
身体の色素のように行けば、個性も半分が義父さん。もう半分が義母さんの個性になってしまう。それが、燈矢にとって恐いんだ。
ただでさえ精神的に、より一層不安定になっているのに。
義父さんは燈矢にヒーローという夢を諦めさせる為にしている行動なんだろうけど、それは逆効果だ。
焦凍が個性を発現して、それが義父さんの望む個性だったら……。
「クソッ…」
嫌気が差した。
燈矢の本心をよく聞かず、変な方向へ考えを向ける義父さんに。
二人は何の罪も無いのに、無意識に嫌悪する俺に。
「嫌だが、義父さんと話すしか方法は無いよナ」
俺は最近の義父さんが苦手だ。
最近の義父さんは焦凍しか見なくなり、あの ＿＿＿アイツ の瞳をよくするようになった。
──自分の望む個性かもしれない。
──オールマイトを越えられるかもしれない。
そんな野望をまだ幼い焦凍に背負わせようとしている。
焦凍はもうすぐで5歳になる。一般的に個性が発現する年だ。
俺は轟家の人間じゃない。
そんな俺にでも…俺に出来る事は何でもする。
十二品目… ページ13
瀬古杜岳で訓練し、燈矢の特徴的な赤髪が白髪になってから暫くして…轟家には二人の生命が生まれていた。
一人目は、目元は義父さん似で、髪色は義母さん似の次男…轟夏雄。
二人目は、瞳は両親の色を受け継いだオッドアイ。紅白で分けられた、おめでたいツートンカラーの髪の毛。三男…轟焦凍。
どんな理由でさえ、新しい子供は生まれるのは俺にとって嬉しい事だった。
俺は一人っ子で、兄弟が居る家族が羨ましかったから、その瞬間に立ち会えるのが嬉しかった。
だけど、燈矢は違った。
焦凍の身体は半分が義父さん。もう半分が義母さんに分かれている。
身体の色素のように行けば、個性も半分が義父さん。もう半分が義母さんの個性になってしまう。それが、燈矢にとって恐いんだ。
ただでさえ精神的に、より一層不安定になっているのに。
義父さんは燈矢にヒーローという夢を諦めさせる為にしている行動なんだろうけど、それは逆効果だ。
焦凍が個性を発現して、それが義父さんの望む個性だったら……。
「クソッ…」
嫌気が差した。
燈矢の本心をよく聞かず、変な方向へ考えを向ける義父さんに。
二人は何の罪も無いのに、無意識に嫌悪する俺に。
「嫌だが、義父さんと話すしか方法は無いよナ」
俺は最近の義父さんが苦手だ。
最近の義父さんは焦凍しか見なくなり、
──自分の望む個性かもしれない。
──オールマイトを越えられるかもしれない。
そんな野望をまだ幼い焦凍に背負わせようとしている。
焦凍はもうすぐで5歳になる。一般的に個性が発現する年だ。
俺は轟家の人間じゃない。
そんな俺にでも…俺に出来る事は何でもする。
それが燈矢の為ならば。
俺の存在意義は燈矢だから。
「と、義父さん。ナンデ燈矢の特訓してくれないんだ？」
「……Aも知っているだろう。燈矢の身体は、個性と合ってないんだ」
「けど…ホラ！今はソウいう体質持ちの為にサポートアイテムもあるだろ？ソレを装備すれば、燈矢だッテ……」
──ヒーローに
「Aは黙ってろ！
これは俺と燈矢…轟家だけ の話しだ！
そう簡単に、家の話しに絡むんじゃない……」
……そっか。俺は轟家の人間じゃないもんな。
唯の子供と仲のいい部外者だもんな。
「ゴメン…エンデヴァー 。もう、絡まないヨ。轟家 の事情ニハ」
その時、俺は始めて養子縁組みを組まず、居候 という関係に留めた過去の俺自身を……
誰も助けられない自分を恨んだ。
「と、義父さん。ナンデ燈矢の特訓してくれないんだ？」
「……Aも知っているだろう。燈矢の身体は、個性と合ってないんだ」
「けど…ホラ！今はソウいう体質持ちの為にサポートアイテムもあるだろ？ソレを装備すれば、燈矢だッテ……」
──ヒーローに
「Aは黙ってろ！
これは俺と燈矢…轟家
そう簡単に、家の話しに絡むんじゃない……」
……そっか。俺は轟家の人間じゃないもんな。
唯の子供と仲のいい部外者だもんな。
「ゴメン…
その時、俺は始めて養子縁組みを組まず、
誰も助けられない自分を恨んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
成瀬 - めちゃめちゃ気になるところで終わっていた…🥺 もしまだ更新する予定があれば待ってます…！！ (3月3日 23時) (
レス) @page19 id: 9d92badf53 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - コメントありがとうございます！私の作品が、性に合っているならよかったです。これからも更新頑張ります！ (2022年10月31日 22時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - この作品は私に性に合っていて読みやすいです!これからも更新頑張ってください❣️ (2022年10月31日 21時) (レス) @page5 id: 6d2e49b1f6 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - 湖水さん» コメントありがとうございます！即興で書いたので話しの内容がまだ思いついていないのですが、面白くなるよう頑張ります！ (2022年10月8日 7時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
湖水(プロフ) - テンポよく進んでいてとても読みやすいです！主人公と荼毘の会話が面白く、尊い...素晴らしいお話をありがとうございます!! (2022年10月8日 3時) (レス) @page6 id: 74d17b21fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えぼし | 作成日時：2022年10月7日 17時
