今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:14,822 hit
小｜中｜大
御阿礼と福沢・乱歩と話している時、画面の向こうでも話しは進んでいた。
そして線路内に与謝野の怒鳴り声が響く。
「あーーもう！本当しつこいねェ。此処には居ないって何度も云ってンだろ！」
「しつこいのは手前らだよ、探偵社。
いい加減認めたらどうだ？此処に御阿が居る。って」
「逆に聞くけど、この戦争の鍵となってる御阿をこんな場所に居させると思うかい？そんな事、太宰や乱歩さんが許さないよ」
「乱歩って奴は知らねえが、太宰なら御阿を此処に居させるだろ。アイツの計画は全て判ってるからな」
与謝野が必死に御阿礼はここに居ないと話すが、そんな誤魔化しは通用しなかった。
中也…基、マフィア側は判っているようだ。
御阿礼が此処 に必ず居ることを…。
「アイツの計画は全て判ってる。…ねェ。
そんな事、云ってるから熟年夫婦だと噂されてるンだよ」
「はぁ！？誰だ、そンな事云った奴！」
与謝野の突然な爆弾発言に中也は思わず声を荒げる。
確かに中也の言葉を聞けばそう考える人も少なからず居るだろう。実際、別世界でそんな関係に成っているのだから。
「さぁ？自分で考えてみな」
「あ、そう……なら丁度いい。
此処で手前等を倒し、御阿の居場所と誰がそんな噂流してるのかを…じっくり聞こうか」
二つの理由でやる気が出た中也は、壁や床の瓦礫を異能で操作し浮かべた。
その殺気を感じ取り、与謝野が鉈を構え、賢治が戦闘態勢に入る。
「手前等はどれ程の重力に耐えれる？」
・
・
「待って下さい」
・
・
再び戦闘が始まろうとした時、待ちわびた声が聞こえる。
その声を聞き与謝野と賢治は驚き、中也の口角が上がった。
「御阿礼さん！？」
「御阿、何で此処に来てンだい！」
「二人共ごめんなさい。約束、破っちゃいました」
謝っているような謝っていないような微妙な反応をし、探偵社の二人の目の前に立つ御阿礼。
目の前に立っている御阿礼の姿に、悪魔を想像するほどの笑みを浮かべる中也。
「待ってたぜ、御阿」
「それはそれは随分と長く待ちましたね。戦闘狂の中也さん」
「その戦闘狂を随分待たせたのは手前だろ？手の掛かる女だ」
やれやれ…と肩を竦める中也。
「でも手の掛かる人程、良い女っていうでしょ？」
「確かに、その説は間違いねェな。俺は手の掛かる女は好きだぜ」
「なら太宰さんも中也さん的には良い女ですね。熟年夫婦通しお幸せに」
「アイツは例外だ、莫迦野郎。
それに俺等は熟年夫婦なんかじゃねェよ？」
【１６章６話】The strategy of conflict ページ38
御阿礼と福沢・乱歩と話している時、画面の向こうでも話しは進んでいた。
そして線路内に与謝野の怒鳴り声が響く。
「あーーもう！本当しつこいねェ。此処には居ないって何度も云ってンだろ！」
「しつこいのは手前らだよ、探偵社。
いい加減認めたらどうだ？此処に御阿が居る。って」
「逆に聞くけど、この戦争の鍵となってる御阿をこんな場所に居させると思うかい？そんな事、太宰や乱歩さんが許さないよ」
「乱歩って奴は知らねえが、太宰なら御阿を此処に居させるだろ。アイツの計画は全て判ってるからな」
与謝野が必死に御阿礼はここに居ないと話すが、そんな誤魔化しは通用しなかった。
中也…基、マフィア側は判っているようだ。
御阿礼が
「アイツの計画は全て判ってる。…ねェ。
そんな事、云ってるから熟年夫婦だと噂されてるンだよ」
「はぁ！？誰だ、そンな事云った奴！」
与謝野の突然な爆弾発言に中也は思わず声を荒げる。
確かに中也の言葉を聞けばそう考える人も少なからず居るだろう。実際、別世界でそんな関係に成っているのだから。
「さぁ？自分で考えてみな」
「あ、そう……なら丁度いい。
此処で手前等を倒し、御阿の居場所と誰がそんな噂流してるのかを…じっくり聞こうか」
二つの理由でやる気が出た中也は、壁や床の瓦礫を異能で操作し浮かべた。
その殺気を感じ取り、与謝野が鉈を構え、賢治が戦闘態勢に入る。
「手前等はどれ程の重力に耐えれる？」
・
・
「待って下さい」
・
・
再び戦闘が始まろうとした時、待ちわびた声が聞こえる。
その声を聞き与謝野と賢治は驚き、中也の口角が上がった。
「御阿礼さん！？」
「御阿、何で此処に来てンだい！」
「二人共ごめんなさい。約束、破っちゃいました」
謝っているような謝っていないような微妙な反応をし、探偵社の二人の目の前に立つ御阿礼。
目の前に立っている御阿礼の姿に、悪魔を想像するほどの笑みを浮かべる中也。
「待ってたぜ、御阿」
「それはそれは随分と長く待ちましたね。戦闘狂の中也さん」
「その戦闘狂を随分待たせたのは手前だろ？手の掛かる女だ」
やれやれ…と肩を竦める中也。
「でも手の掛かる人程、良い女っていうでしょ？」
「確かに、その説は間違いねェな。俺は手の掛かる女は好きだぜ」
「なら太宰さんも中也さん的には良い女ですね。熟年夫婦通しお幸せに」
「アイツは例外だ、莫迦野郎。
それに俺等は熟年夫婦なんかじゃねェよ？」
【１６章７話】The strategy of conflict→←【１６章５話】The strategy of conflict
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えぼし(プロフ) - 月華さん» わかります東方と文ストっていいですよね。話を面白いと言ってくれてありがとうございます！ (2022年7月17日 16時) (
レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - 忍狼さん» よろしいと思いますよ (2022年7月17日 16時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - こんばんはです！東方と文スト大好きで、えぼしさんのこのお話も面白くて大好きです！続きを楽しみにしてます！ (2022年7月16日 23時) (レス) id: 216fbd3da5 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 無理なら良い!頑張っててね! (2022年7月16日 18時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
忍狼 - 僕が更新に合作します?銀魂+たくっちの合作で。僕が作りますのでよろしい? (2022年7月15日 16時) (レス) id: aba775bb80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えぼし | 作成日時：2022年7月14日 18時
