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第三話「帽子」 ページ4

「……ふふふ、君は優秀だ。その頭で、どの選択が1番合理的かを考えてみ給え」


『文句無しです。入りますよ。こんなに条件の良い職場無いでしょう?』

「うんうん!そう来なくちゃね。じゃあ、取り敢えず…、私は森だ、森鴎外。まあ、首領でも何でも良い。呼びやすいように呼んでくれ給え。そしてさき君。君を何処の部隊に配置するかなのだが……希望等はあるかね?」


『パワハラなんかが無ければ何処でも。』


「………いや太宰君はなぁ……また新人が居なくなるのはなぁ…………」

『よく分かりませんが、何処でも大丈夫ですよ』

「ヨシ!折角だし、体術を身に付けるなら中也君に習いに行くのが最適解だ。ということで、紅葉君の部隊に入ってくれ給え。執務室は此処にあるから、行っておいで。あ、この資料も渡してくれ。異能力の詳細については後で君の口から聞かせて貰おう」


そう言って森さんは、私の前に地図、資料を置いた。


「……後、これも受け取ってくれ給え」

差し出された森さんの手には、綺麗なブレスレットがあった。

「これね、毒針仕込めたりして便利なんだよー。物をこうやって収める事も出来る!呉々も、ガムなんかは入れないようにね」

パカッと開いたブレスレットを見て私は目を丸くした。

『何か、マフィアっぽいですね』


「そうかい?、まあ、質問なんかが有ればまた聞きにおいで。じゃあ、迷わないようにね〜」

『失礼します』

私は一礼し、重い扉を閉めた。

『このブレスレット……高そう…………』

ドンッ

誰かの腕がぶつかった。

「……っ痛、誰?君」

そう呟く彼は黒い外套にネクタイ、その顔には包帯が巻かれており、生気の無い虚ろな目をしていた。

『すみません、』

私は一言言って立ち去る。

「…新人か」

その呟きに私は反応を示さずに其の儘足を進めた。

暫く歩いて、私はある扉の前で足を止める。


……此処か。


目の前にある扉の取っ手に手を掛け、開けようとする。

「あ、手前。如何した?姐さんに用か?」


その聞き覚えのある声に、私は振り向いた。
そこには、橙色の伸びかけの中途半端な長さの髪。その髪の天辺、頭には、素敵な帽子が飾られていた。

『中也さん、私、貴方の部下になったようです』


「応、そうか……ってはっ?!」

目を丸くした彼の頭にある帽子が窓から吹く風に飛ばされた。

第四話「就職先はマフィアで間違い御座いませんか?」→←第二話「ポートマフィア」



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A(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» こちらこそ、素敵なイベントに参加させて頂きありがとうございます!!りりり様に言われては、更新頑張るしか無いですね……頑張ります! (2023年4月10日 15時) (レス) id: f26a97b124 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )(プロフ) - Aさん、イベントご参加ありがとうございました〜!! 双黒以外にも姐さんや首領との絡みが見れて文スト民として嬉しい限りでした…!これからの中也と太宰との任務も気になる…!! これからも更新頑張ってください!! (2023年4月9日 23時) (レス) @page15 id: d3e59adc40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A | 作成日時:2023年3月29日 6時

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