【wrwrd】本当に弱いモノ【軍パロ】【男主】

4 ページ6

rb.side


グルッペンに言われて、ベルア国に侵入している。新人として。


しかし、新人を教育してくれる人は誰やろか...。1日早く来た方も悪いけど、なんも案内してくれへんの？


しばらくうろつき、人を見つける。


rb「あの...。」

『誰だ。』


そいつは、俺を睨んで警戒している。

こ、こいつは陸上大臣のA・ライリア...！


rb「あ、えっと、怪しい者ではありません！この軍に入ることになりました！ロウです！」


そういってピシッと敬礼をする。


『ロウ？...あぁ、新人に入った奴か。
新人は明日からこの軍に入るはずだが？』

rb「間違えて1日早く来てしまいました！！」

『...。』


俺をジロジロと見てくる。

圧がこわい...。
スパイやと、怪しまれてるんやろか...。



『...早く来るのは悪いことではないが、まだ、部屋も何もないし、俺は今日の仕事で手一杯だ。他に面倒を見てくれる者もいない。今日は俺の部屋の中で過ごしてくれるか？』

rb「分かりました！！」

『すまないな。...とりあえず、俺について来てくれ。』

rb「はい！」



思ったより、優しい人なんやな。

Aさんは後ろを振り返って聞いてくる。



『ロウ。一つ聞きたいことがある。お前は軍に入るのは初めてか？』

rb「いえ、昔、軍に入っていました。」

『そうか。』



なんやろう...。誰かに似てる...？


誰やろか...。

こちらをあまり信じてないけど、何かを見透かされてる気がする。



扉の前につく。



『一つ言っておこう。』

rb「何ですか？」

『俺の部屋は汚い。』



扉が開かれて、部屋の中を見ると、床が書類で埋まっていた。

...トントンと並ぶレベルだ。



rb「これは...。」

『積んであった書類が倒れたようだな。』



Aさんは足元にある書類を束ねて整理し出す。



『整理はきらいな方じゃないんだが、毎日部屋に入ると、この状態だ。』

rb「て、手伝います...。」

『助かる。』



こんな量の書類、毎日しているのか...？

苦労人だぁ...。


集めた書類を見るが、別にこの人がやるような書類ではないんだよなぁ...。



rb「あの。」

『なんだ？』

rb「この量を毎日しているのですか？」

『あぁ、いつも通りだな。これ以上も以下もない。』

rb「...ちゃんと寝てますか？」

『寝てるぞ。たまに徹夜するがな。』



そういって、Aさんはさっさと書類に取りかかる。


書類を終えるスピードはとても早かった。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す