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『返信来なさすぎて逆におもろいわ。あの人死んだんかな』
ホ ｢Aちゃーん！｣
『げ、なんか見える』
ホ ｢ほんと俺の扱い雑すぎじゃなーい？｣
エンデヴァーさんとホークスさんも無事に完治して暫くたった頃だった。
連絡が付かずに困っていたのに鷹の野郎はノコノコと現れてくれやがった。
『先輩ちゃんとLINE見てます？返信来なくて困ってたんですよ』
ホ ｢ごめんごめん。返す時間無くてさ〜｣
いつもと様子の違うホークスさん。
この人、こんな笑い方だったっけ。
『何か私に用があって来たんですよね』
ホ ｢あ、そうそう。異能解放って知ってる？｣
『異能解放……』
ホークスさんに渡された本には沢山マーカーが引かれていて、内容も思想強めって感じ。
ホ ｢俺言ったじゃん？ヒーローが暇を持て余す世の中にしたいってさ〜｣
『……』
ホ ｢今の時代は異能解放！リ・デストロの思想、俺はまさにそれだと思うんだよね！｣
『うーん？』
ホ ｢これ読んで欲しくてさ。来月には色んな所で配る予定なんだけど、プリュイには先に渡しとくよ。
なんと！忙しいヒーローには特別！このNo.2がここさえ読めば完璧！って所にマーカーを引いてあげました！｣
『わぁすごーい。お忙しいのに感激ー』
ホ ｢棒読みすぎる……｣
なんだろう、この違和感。
ホークスさんなのにホークスさんじゃない。
私の知ってるホークスさんはこんな笑い方も、こんな思想の勧誘もしない。
『ホークスさんって意外にこういうの好きなんですね』
ホ ｢まぁね。俺は自由に飛びたいんだよ｣
同じ事を前にも言われたっけ。
あの時はまだ私が学生だった頃かな。
歳は1つしか変わらないのにプロ顔負けの速さでNo.3まで上り詰めたあの人に酷く圧倒された。
だからこそ分かるんだよホークスさん。
あなたの背中ばかり見てきた私だから。
何かを伝えようとしてるのが。
『異能解放、面白そうですね！』
ホ ｢でしょ！プリュイならそう言うと思った！
2番目のおすすめだからね｣
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作者名：うめぼし | 作成日時：2025年1月8日 9時
