【実況者】吾輩は…【wrwrd】 (ページ7)

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５噺ページ7

Aside

私は時に人に戻りたいと思う時がある。

バタバタといろんな人が行き交う。
私はその光景をじっと見つめて、窓から飛び降り、外から医務室に向かう。医務室の大きい窓はいつも空いてる。
スルリと窓の隙間から顔を出すと、むわっと濃い血の匂いがする。

彼の匂いと混じって。

窓から医務室に入り、ぴょんっとベットに跳び乗ると、顔色の悪いコネシマが横になっていた。
いつも五月蝿いと思う程大きな声を出す彼が静かだと、ﾀﾋん出るのではないかと不安になる。
そっと彼の横に彼の上に乗り、心臓近くの辺りに丸まって耳を当てる。

平気だとは思う、でも、彼にもしものことがあったら…なんて思うと、小さくなったこの心臓は爆発しそうだ。

コネ「…A…」

と弱々しく私を呼ぶ。

…私はここにいるよ…

弱々しいその声に答える為にぺろりと頬を舐めた。
神様はいつでも残酷だ。

私はコネシマの横に丸まり、暫くすると睡魔が襲ってきた。

私に彼らを救う手など与えてくれないのだから…
私は真っ暗に染まった視界になんの抵抗もしなかった。

しんぺい神side

「～♪～♪」

適当なメロディーを並べて俺は秘密の部屋に向かう。
コンコンとノックして、誰もいないことを確認し、秘密の部屋…人間のAが眠る部屋の中に入った。

神「…来たよ、君も気まぐれで物好きだね」

まるで本当の猫のようだ。
まぁ…

神「俺がしたんだけどね。」

君が最後に願ったのはゆっくり、空を見上げて過ごすこと。

神「…ねぇ、A」

早くこっちの身体に戻ってこないと知らないよ？
俺は細く微笑んだ