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プロローグ ページ1
いつの日だっただろうか。
青い空が好きで、よく空を眺めていた。
…何があったのかよくわからないがある日突然、世界が反転した。
ぐるぐる、ぐるぐると回る世界は、例えるなら洗濯機の中にぶち込まれてぐるぐる回されている感じだ。
ぐるぐる回されていると、視界が真っ黒に染め上げられた。
そして、気がついたら猫になっていた。
最初こそ、その事実を受け止められなくて、ひたすら鳴いたり、嘆いたりしていたが…
案外慣れとは怖いものだ。
私はすんなり猫であるということを受け止めたら、体が、心がかなり楽になった。
人間だった時の記憶はない。
忘れてしまったというのが正しいだろう。
唯一覚えていたのは自分が、空が好きだったということ。
そして私は現在は家猫だ。
？？「こんなところにいたの？」
私はくるりと振り返る。
そこには優しい微笑みを浮かべた、私を拾ってくれた大切な人…ひとらんらんが立っていた。
ひと「ご飯だよ。A」
私は、とてとてと歩き出した。
ー ー ー人間だった猫の噺
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作者名：翔和 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月23日 21時
