問いに答えよ ページ22
ゾムside
…あいつはきっとこの時間はココだ。
３階の窓から飛び降りると、思い描いてた人物が見えてほっと安心する。
音を立てずに着地したが、何かの違和感に気づいたのかぱっとこっちを振り返った。
A「師匠…？」
ゾム「…A。ちょっとええか？」
Aはキョトンとしながらもコクリとうなづいて、俺は微笑む。
灰色の瞳が不思議そうにこちらを見つめる。
ゾム「A、好きやで」
A「え…？」
ゾム「…俺と付き合ってくれへん？」
Aside
思い描いてた人物からの告白、心臓がバクバクと音を立てて息苦しい。
口から零れるのは吐息だけで、肝心な言葉が出てこない。
たった一言なのに、押しとどめていたせいなのか言葉に出来ない。
はやく、はやく。返事はとっくに決まってるのに…なんで…！
ゾム「…やっぱ、そういう目で見てへんもんな」
師匠はフードを少し深く被る。
そして数歩下がった。私は目を見開いて…
師匠待って、そんな待って、私…！
ゾム「すまんかったな」
A「ししょ…」
ゾム「忘れてくれへん？」
師匠はポンッと私の頭に手を置く、その手は震えていてすぐ離れ、師匠は歩き出した。
ああ、不便だ。この恐怖という感情はいつでも私の邪魔をする。
でも。
A「っ、ゾム！！」
ピタリと師匠は足を止めて振り返る。
振り返った瞬間に、師匠に向かって飛び込む。
師匠は少し体制を崩しながらも私を抱きとめ、支える
私は抱きつきながら顔を合わせることは出来ず下を向く
ゾム「っ…！危ないやろ！いきなり…」
A「ごめんなさい…でも、これだけは言いたくて」
…私の声は酷く震えていて、あぁ、やっぱり怖いと思ってしまう。
でもどうか、どうか、これだけは伝わって欲しくて
A「…好きです、師匠」
貴方の事しか考えられないほど。貴方の為になんでもしたいと思うほど。
ゾム「…もっかい…言ってもらってもええ？」
私はパッと顔を上げると、師匠の顔は真っ赤で…私は何だかぐちゃぐちゃな感情が押し寄せ、ポロリと涙を零した。
A「好きだよ、ゾム」
私は腰に回していた手を首にまわす。
…あぁ、胸が幸福感で満たされていく。
この日、ひとらんに目撃され１日で広まったのは言うまでもない
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捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - 完結おめでとう！！遅かったかな？この作品すきです！！これからも他の作品や続編(あるとしたら)頑張って！！ ps寝ぇ猫はいつでもあなたのことを神とおもってます (2017年5月18日 22時) (
レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
パーカー(プロフ) - 完結お疲れさまでした。翔和さんの作品を見るのはこの作品が初めてなのですが凄く面白かったです。もし良ければ現代編も見てみたいです(小声 (2017年4月11日 21時) (レス) id: 2249185bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青時雨。 - 続編おめでとうございます!いつも寝る前に読むのでわくわくしながら寝ることが多いです!更新頑張ってください! (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77544ccea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔和 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月10日 15時
