ドS上司。【紫】

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「うぅ…頭痛い…」


ガンガンと打ち付けるような頭の痛みに目が覚める。

ここ…は…

目が覚めたのは全く知らないベッドの上だった。

嫌な予感がして隣に目をやる。


「吉…川…くん…」


隣には…下は履いているが他には何も纏っていない、吉川くんの姿があった。


「う…そ、」

吉「…んん…あれ？Aちゃん、おはよう。」

「ちょ、これ、どういうこと！？吉川くんちゃんと送ってくれるって…！騙したの！？」

吉「…騙したも何も、Aちゃんから誘ってきたんだよ？」


…え？

そんなまさか…！！


昨日のことを思い出そうと必死で脳を回転させるが、その度酷い頭痛が来て思い出すことが出来ない。


どんだけ飲んだんだ私…



吉「…その証拠にーぃ…ほら。」


吉川くんが見せてきたスマホには、私と吉川くんが一緒に寝ている写真が。


「ちょっ…！…それ、消してくれますか？」

吉「…無理。」

「なっ何で！」

吉「Aちゃん。今の立場分かってる？俺が圧倒的優位に立ってるよね？あんまり楯突かない方がいいと思うよ？」


狡い…

こんな人だなんておもいもしなかった。


でも今の私にはどうすることも出来ず、ただ呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。


吉「…じゃあそろそろ会社に行く準備しなきゃね？」

「…はい。」

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