守りたい人 ページ35
まだ中身の少し残るカップを、キッチンに持っていくハルキ。
DH「その、ジュン？って奴とAに何がある？」
不機嫌そうな顔が俯いた。
HK「ジュンさんは…あの人の為に別れたんだ…。」
DH「え？Aの為？」
元々…
二人は同じ大学で働いてた同僚…
どうして二人とも大学を辞めたのかは知らない…
でも…
俺の知ってる二人は…
いつも幸せそうだった…
ジュンさんは…
コンシェルジュとしても…
男性としても人気があって…
だけど…
いつだってAさんを一番大切にしていて…
ある日…
ジュンさん目当ての女が一人…
しつこく付きまとい出した…
何度も断ったけど聞いてもらえないと…
悩んでて…
まるで…
ストーカーのように変貌して言った女は…
しまいに…
Aさんを傷つけた…
HK「ジュンさんは…Aさんを守る為に別れたんだ…。」
複雑そうな顔を歪めるドンへ。
HK「ジュンさんは今でもあの人を愛してる。あんたの出る幕なんかない…。」
DH「……それは…Aも同じ気持ちなのか…？」
HK「当たり前だろっ！」
思わず声を大きくする。
HK「あんたが…軽い気持ちで割って入れるようなもんじゃないんだよ…。」
人には必ず過去がある…
それが…
良いものであるか…
悪いものであるかは関係ない…
もしAが…
その過去を今でも引きずっていたなら…
確かに…
俺の出る幕なんか…
ふと何かを思い出すような顔をしたドンへ。
"彼女も同じ気持ちだよ"
ヒョクは…
そう言ってた…
俺を大事に思うならもう会うなと言って…
Aはもう会わないと答えたと…
フッと緩んだ口元。
HK「なんで笑ってんだよ…俺は真剣にっ！？」
DH「それはAが決める事だ。キミに言われてどうにかするもんじゃない。」
言葉を遮って穏やかな口調で言った。
DH「それに、俺の気持ちは遊びじゃないんでね。」
静かに立ち上がると、空になったカップを持ってキッチンに入る。
そっとシンクに置くとハルキと向かい合った。
DH「韓国人が、アイドルが、みんな遊びで女に手を出してると思わない事だ。」
HK「どうせ…思わせぶりな事を言って、遊ぶだけ遊んだから捨てるように置いて帰るんだろ！？」
睨みつける視線。
HK「Aさんは…あんたのおもちゃにはさせない…。絶対に！」
ハルキはリビングの鞄を掴むと、部屋を出て行ってしまった。
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姫稀(プロフ) - ゆちょみんさん、こんにちは♪ドンへ大好きな姫稀と申します。何て素敵な出会い!!再会の場面なんてドキドキしてしまいました。ヒロインちゃんの揺れ動くココロとドンへくんの行動に泣きながらもキュンとして早く続きを読みに行きたいと思います♪ (2018年10月2日 15時) (携帯から) (
レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» さすがです！それだけ読んで下さっていてホント嬉しいです！ (2017年5月15日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - ドンへも主人公ちゃんもつらいなー( > <。)でもゆちょみんさんのお話読む側としては覚悟はできてます（え？） (2017年5月15日 10時) (レス) id: 2600b841f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りこさん» また読みに来て頂いて嬉しいです。今回は初っ端からちょっと困難漂ってますね。私もどうしていこうか決めていないので、どうなっていくのか気分で流される様を楽しんで下さい。 (2017年5月14日 22時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - ゆちょみんさんのお話しは毎回楽しみです。でも今回のは余りにも切なくて涙が出そうです。 (2017年5月14日 22時) (レス) id: 3ce4f408e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2017年5月12日 17時
