パートナーとして ページ29
ポンと肩に乗る手。
CM「それを支えてあげられるから、パートナーなんですよ？」
EH「パートナー…。」
CM「ウニョヒョンはドンへヒョンの側にいるんだ。いつだって。」
僕たちが…
今日まで色んな事を乗り越えられたのは…
二人だったから…
CM「想う人と寄り添えないのなら、ウニョヒョンが彼女の分まで支えてあげるべきです。」
YH「止めろと言うのは簡単だ。」
前に進むと言うことは…
必ず…
どこかで…
何かが…
障害となり…壁となる…
すんなり行く人生などないんだから…
YH「だけど、それを恐れて前に進まなかったら、何も得られはしない。」
CM「当の本人がそれを望むなら、僕たちに出来ることはたった一つです。」
目を閉じて深き息を吐き出した。
EH「分かったよ…。二人がそう言うなら…。」
ぎこちない微笑み。
ユノは子どもをあやすように、ウニョクの髪をクシャクシャと撫でた。
ホテルの部屋に戻ってきたドンへ。
静かに扉を開いた。
ポケットの中に突っ込んでいた財布や携帯をテーブルに放る。
小さく息を吐いてベッドにうなだれた。
時間は…
確実に過ぎていく…
考えてる余裕は無いんだ…
悩んでる暇は無いんだ…
EH「お帰り。」
バスルームの扉が開けばぬれた髪を拭きながら出てくるウニョク。
DH「ただいま。」
EH「早かったね。もっと遅いかと思ってたよ。」
DH「送って行っただけだからな。」
身体を起こしてベッドの上であぐらをかいた。
DH「ユノヒョンとチャミナが、俺に会うなって言ったっぽいんだ。」
鏡の前に立つウニョク。
DH「全く…。Aを泣かせるような事してくれちゃって…。」
独り言のようにぼやいた。
EH「俺が言ったんだ…。二人は関係ない…。」
DH「え…。」
タオルを首に引っ掛けて、半乾きの髪をクシャクシャと引っ掻く。
ドンへはベッドを飛び降りると、凄い勢いで詰め寄った。
DH「なんでそんな事言ったんだよっ！？」
EH「ドンへが苦しむと分かってるからだよっ！」
DH「俺に言えばいいだろっ！？」
EH「素直に聞くのっ！？」
言い返せなくて顔をしかめた。
EH「聞けないんだろ…？」
DH「だからって…Aに言うなんて…。」
ドンへはギュッと拳を握りしめる。
腕を伸ばすウニョクはドンへをそっと抱き寄せた。
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姫稀(プロフ) - ゆちょみんさん、こんにちは♪ドンへ大好きな姫稀と申します。何て素敵な出会い!!再会の場面なんてドキドキしてしまいました。ヒロインちゃんの揺れ動くココロとドンへくんの行動に泣きながらもキュンとして早く続きを読みに行きたいと思います♪ (2018年10月2日 15時) (携帯から) (
レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - みんははさん» さすがです！それだけ読んで下さっていてホント嬉しいです！ (2017年5月15日 12時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - ドンへも主人公ちゃんもつらいなー( > <。)でもゆちょみんさんのお話読む側としては覚悟はできてます（え？） (2017年5月15日 10時) (レス) id: 2600b841f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りこさん» また読みに来て頂いて嬉しいです。今回は初っ端からちょっと困難漂ってますね。私もどうしていこうか決めていないので、どうなっていくのか気分で流される様を楽しんで下さい。 (2017年5月14日 22時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - ゆちょみんさんのお話しは毎回楽しみです。でも今回のは余りにも切なくて涙が出そうです。 (2017年5月14日 22時) (レス) id: 3ce4f408e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2017年5月12日 17時
