チョコレェトに沈む ページ6
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私の人生詰んだと人生を諦めてからはや3ヶ月。
キッチリ1ヶ月後に帰ってきたパパ黒は、「ぽまえ本当に父親か?」と思う程私に目もくれやしなかった。
だからこそ私は決行したのだ。「パパ大好き♡作戦」を。
これは私の勝手な考えだが、パパ黒は子供に興味はないと思うが、放っておけない節はあるんだと思う。
メグミン限定かもしれんけど。
でも可能性はゼロじゃない。
という事で私は某悲運のサブキャラプリンセスみたいに媚びを売ることにした。
『パパ大好き!』
『パパの目、宝石みたいにキラキラしててキレイ!』
『パパに撫でられるの、優しくて好きだなぁ』
とか何とか言っていたら、それが見事パッパのハートにズッキュンした。多分。
そのお陰で最近よく帰ってくるし、ハグも受け入れてくれる。前より距離は縮んだんじゃないか。
まぁそりゃこんな美少女に言われちゃあねぇ〜〜(ドヤ顔)
それと、パパ黒は私が実の娘だということを知っている…いや、思い出したらしい。
前「彼奴に呼ばれて〜」みたいな事を言っていたから、それなりに親しかったんだろう。知らんけど。
ちなみにこれは余談だが、この前の狐のお面をつけたイケメンは私の影に吸い込まれたまま出てこない。
そういえば、この前影に
『狐さん、生きてる?』
と問いかけたら、影からニュっと手が出てきて紙を置いていった。その紙には一言、「死なないから大丈夫」。
霧になっていた事から人間ではないだろうとは思っていたけど、もしかして呪霊なのか…????
狐イケメンの謎は深まっていくばかりだ。
さてそんな私だが、今日もごくごく普通に生きていた。
学校に行って帰ってくる、そんな普通の日常だ。子供のフリは相変わらず疲れるけどな!!
『(…それにしても暇だな)』
ぽっかりと空に浮かぶ月を見つめていれば、鍵が開く音がした。
その音を聞いた私は、待ってましたと言わんばかりに玄関へと駆け出していく。
玄関には、少し服を汚した父が立っている。
帰った、と小さく呟く父のその胸に、私は勢いよく飛び込んだ。
父は何も言わずに受け止める。その胸にうずめていた顔をあげると、私は満面の笑みをうかべた。
『おかえり!パパ!』
「…あー…分かったから離れろ。鬱陶しい」
シッシ、と追い払う仕草をする父だが、その割には引き剥がそうとしない。
その事実がどうしようもなく嬉しくて、その胸に頭をグリグリと押し付けた。
「娘をなめんなよってこと。」→←“過去にこだわる者は未来を失う”

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もなか(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (3月5日 11時) (レス) id: f76d22c821 (このIDを非表示/違反報告)
朔 - 孔詩雨ではなく孔時雨ですよ (3月4日 0時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ロイド・リリー - ヤァダァ…好きでしか無いです!気長に更新待ってます (2月28日 22時) (レス) id: 20dc08c091 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえん - 更新まってます。無理せずがんばってください!! (2月25日 1時) (レス) id: cc5bbc3067 (このIDを非表示/違反報告)
透真 - 伏黒パパが、更正したら良いお父さんになりそうですよね~。夢主頑張って感じですね!!! 更新楽しみにしています。(*^-^*)♪ (2月20日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時