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蝉の声が消えた ページ37

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────直哉とかいうクソガキに啖呵をきったあと、パパは“お仕置”という名目で1週間お菓子をくれなかった。


そしてしばらくして私は4年に上がり夏休みに入った頃、パパと伏黒ママの仲は発展。

よく遊びに行く友達としてグレードアップした。言うならば友達以上恋人未満というヤツだ。




パパが遊びに行く頻度も増え、私はそれに合わせ遊びに行く…だが、頻度が多い。多すぎる。




いや、そりゃあ私も「気にしないで」とか言ってるよ?言ってるけどさぁ、気にしなさすぎじゃない?

パパ私の事を全然気にしてなかったりする?親バカ離脱?






寂しい気持ちを紛らわすように、一緒に遊んでいる夏油さんの髪で遊ぶ。

はぁ、とため息をついたら夏油さんは「どうしたの?」と私に問うた。





『んー、大したことじゃないよ』

「本当に?さっき難しい顔してアリの行列見てたのは何?」

『あれは不可抗力』



人類みな自分の気持ちに影響されて生きてるからね。おかしな事をしてても一時の過ちって事で見逃してくれ。





「そういえば、青影さん 最近お父さんと一緒に出掛けてないって聞くけど。近頃よく僕と遊んでくれるのもそれが原因?」



私の顔を覗き込むようにして首を傾げる夏油さん。
思わずピクリと反応してしまい、「当たりだ。」と笑われた。




「でも、どうしてだい?」

『…どうしてって、言われても。』



どう説明したらいいのか…親の恋愛が妥当だろうけど、でもこんな小さい子に大人が相談するのもなぁ…。(精神年齢20代)





「…ごめん、聞き方が悪かった。僕に協力できることはある?」


『(何それつまり私の事心配してくれてる???エッ何それ可愛い…神様こんな子を授けてくれてありがとう…)

…夏油くんには悪いけど、ない、かなぁ…これは、私の問題だからさ』





へらっと笑って告げる。夏油さんは「そっか」とシュンとした。何だろう罪悪感が凄い。





「…ねぇ、青影さん。あれ、」

『?』



夏油さんが指さした方を見る。その先には楽しそうに歩くカップル…パパと伏黒ママの姿。



何とも言えない複雑な気持ちが私を襲った。
…きっとこれは、嫉妬だ。いつまでもパパの1番でいれると無意識に思い込んでいたのだろう。



パパだけが絆されていると思っていたのに、私も絆されていた。だからこんなに寂しいのか。





『…あと少し、かな。』



蝉の鳴き声は遠のいていくばかりだった。





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(あぁ、なんて醜い嫉妬なのだろう)

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(プロフ) - 初コメです!失礼します!夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか!?吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです!めちゃくちゃ応援します!更新頑張ってください! (12月30日 3時) (レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…!!続編いつまでもまってます! (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!めっちゃ好きです…!!パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます!! (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時

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