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雲のような人だったと月は言う ページ2

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────記憶の底に、深く深く沈んでいくような感覚がした。


先程の記憶が流れ込んでくる感覚とは違う。
あれは流れ込んできたような感覚だったが、コレは何というか…、
土を掘って、タイムカプセルを探すのと同じ感覚。よく分からない?大丈夫だ私も分からない。




突如真っ黒だった空間に光が差し込む。


何だとそちらに目を向けると、そこには可愛らしい赤子を抱いて微笑む、美しい女性が居た。
まさに傾国美人。





『────よろしくね、A。私が貴方のお母さんよ』

『あ、うぅ、あう!』




────A?嘘、私の名前と同じじゃん。


名前が一緒なのにこうも差が出るか、とマジマジ見つめていれば、女性は泡になって消える。

突然の出来事に目を丸くして突っ立っていれば、次は横から光が差し込む。





『おかあさ!みて!にゃんにゃん!』

『まぁ、猫ちゃん?上手!Aは凄いわね』





絵を褒められる、とても愛らしい子供。頭を撫でられ、嬉しそうに笑うその姿はまるで子犬のよう。

そして、また場面が変わる。今度は、子供が泣いていた。





『はーちゃんがっ、お父さんがいないのはおかしい、って言って、絵、やぶった、っの、!
っなんで…、なんで、Aにおとーさんはいないの…?』


『…お父さんはいるのよ。いいえ、“いた”。でも、あの人は私じゃダメだったの。私じゃあの人の光にはなれなかった』

『っ…?お母さん、ど、したの…?』


『…いいえ。何でもないわ。

さて、そのはーちゃん?って子はお母さんがなんとかするわ。だから安心してね』





────ザザ、ザザ、ザ…ッ、

突然記憶にノイズが走る。だがほんの少しだけ場面が映っていたのが見えた。


子供の表情はころころと変わるのに、母親はいつも微笑んでいた。



また場面は変わる。場所は、先程の部屋だろうか。そして、これは…さっきの呪霊に、襲われているところ?


何か分かるかもしれない。食い入るように見ていれば、母親は私を逃がすように動いた。
お母さん、と泣き叫ぶ子供に母親はいつものように笑う。





『A、あの人の元へ逃げて。あの人はきっと貴方の事を分かってくれるわ。あの人なら…甚爾さんなら────』





ぶつり。

電源を抜かれたテレビのように切れてしまった記憶。歯切れの悪いそれにイラついたが、驚きが勝った。



最後の言葉。あれじゃあ、まるで…、







『(────私のお父さんが、伏黒甚爾みたいじゃないか…!)』

一等星から生まれた→←ベタな展開をちょうだいよ



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(プロフ) - 初コメです!失礼します!夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか!?吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです!めちゃくちゃ応援します!更新頑張ってください! (12月30日 3時) (レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…!!続編いつまでもまってます! (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!めっちゃ好きです…!!パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます!! (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時

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