９２：ホワイトデー（春千夜） ページ45
『ん…』
ぼんやりと目を覚ますがベッドとは違う寝心地の良さに、再び眠りに落ちそうになり、怜奈はハッとする。
(え、何これ)
ベッドやソファーとは違った感触に体を起こすと、昼に鶴蝶と買い物に行った際に選んだヨ○ボーだっ。
買い物した店では取り寄せのため３〜４日後になると言われていたのに…
なぜか当日の夕方には配達されている。
在庫があったのか鶴蝶が反社の力を使ったのか…深く追求せずにおこう…
春「おぅ、起きたか。寝過ぎなんだよ、テメェ」
『え、春ちゃん。いたの？てか、何時？』
春「テメェが車ん中で寝て起きないから、俺が運んできたンだよ」
『え、そうなの？ごめん。重かったよね』
春「は？俺がンなヤワなわけないだろ。起きたなら早くこっち座れ」
シャツの袖を腕まくりした春千夜がテーブルにスープパスタとサラダを並べながらダイニングに来るように促す。
『うわ、美味しそ〜。え、まさか春ちゃんの手料理？ホワイトデーのお返し？』
春「あ？なんだよ、文句あんのか？」
『ナイナイ。めっちゃ嬉しい。ありがとー』
嬉しそうに怜奈が椅子に座ると春千夜も向かいに座って一緒に食べ始める。
『ん、美味し〜。昼ごはん食べすぎちゃったけど、このパスタ美味しくて完食しちゃった。
今日は朝からみんなにいろんなプレゼント貰えて幸せだな〜』
その後はお風呂に入っている間に春千夜が片付けも済ませ
、髪も乾かしてくれる。
春「ん。ホワイトデーのお返し」
『え、これも？ありがと。開けていい？』
春千夜がおもむろにブランドの紙袋を渡してきたので、礼を言いながら受け取り、小さい割に重いなと思いつつも怜奈が開けると、中には７色セットのマニキュアが入っており。
その中でもピンクを選ぶと、春千夜がラグの上で胡座をかき怜奈の脚を掴むと足の指に塗り始める。
『男の人に塗ってもらうの初めて』
くすぐったさで怜奈がクスクス笑う。
春「そーかよ。オイ、じっとしてろ。動くんじゃねェ」
足の爪がキレイなピンク色になり、乾く頃には怜奈は眠ってしまい、春千夜が舌打ちするが、表情は仕方ねぇなと優しいもので、軽々と抱き上げて怜奈をベッドへと運ぶ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 597人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - 今までよんだ中でー番おもしろいです！いつもありがとうございます！これからもがんばってください！ (11月14日 21時) (
レス) @page12 id: 8a7e22f16f (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 百合さん» 続編も読んでいただいてありがとうございますっ！嬉しいコメで頑張れます♡ (6月19日 19時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
百合 - うん、最高。←ホントに大好きです💖 (6月16日 15時) (レス) @page48 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 東雲アカリ*さん» コメありがとうございます♡長いのに読んでいただけて嬉しいです♪ (2023年3月26日 20時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
東雲アカリ*(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くてつい一気に読んでしまいました！続き楽しみにしてます！ (2023年3月23日 23時) (レス) id: 0a20fc4a51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔夜 | 作成日時：2023年2月9日 18時
