62:バレンタイン後のその後(九井) ページ15
『…おはよ〜。…ココくんだけ?』
オフィスのドアを開けて怜奈が顔だけ覗かせるとキョロキョロと中を見回して、やや気まずそうに入ってきてデスクに着く。
怜奈のやや不審な行動に昨日のことが原因かと考える九井。
(昨日のこと覚えてんのか…?)
九「あぁ、灰谷兄弟はまだだし、三途は出てる」
『そっか…』
九「…どうした?」
『今日起きたら、なんでかわかんないけど目が腫れててさ……ブスなの。だからあんまり見ないで』
昨日酔っている間のことは覚えてない怜奈に九井は思わずフッ笑ってしまう。
九「そんなことねぇよ。今日も可愛い」
『嘘だもん。ココくんは優しいから…春ちゃんと蘭ちゃんに見られたら絶対笑われる」
九「蘭はともかく三途は笑わねぇだろ…」
泣かせた張本人だからな、という言葉は飲み込んだ九井がデスクの引き出しを開けてメガネケースを出す。
九「気になるならコレやるよ。気休めにはなんだろ。度入ってないから安心しろ。お前、顔小さいから合うかわかんねぇけど」
中に入っていたのは、細めのシルバーフレームの度無しのブルーライトカット眼鏡。
『え、いいの?…高そうだから貰えないけど…今日だけお借りします』
九「作ったのはいいけど使ってないからやるよ」
九井の持っているものは基本的に高価なものなので、貰えないと言いながらも目の腫れは気になるようで眼
鏡をかける怜奈。
『どう?似合う?』
九「お、いいじゃん。似合ってる」
『ありがと〜』
気分が上がったようで笑みを浮かべる怜奈に九井が目を細める。
九「毎日じゃなくていいから、似合ってんだし事務所で仕事する時はたまにはつけろよ。PC作業多いだろ」
『うん』
自分の眼鏡を、自分と2人きりの時に掛けさせるという約束をさりげなくさせ、密かに独占欲を表す九井と、それに気づかずに素直に頷く怜奈だった。
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ゆう - 今までよんだ中でー番おもしろいです!いつもありがとうございます!これからもがんばってください! (11月14日 21時) (レス) @page12 id: 8a7e22f16f (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 百合さん» 続編も読んでいただいてありがとうございますっ!嬉しいコメで頑張れます♡ (6月19日 19時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
百合 - うん、最高。←ホントに大好きです💖 (6月16日 15時) (レス) @page48 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 東雲アカリ*さん» コメありがとうございます♡長いのに読んでいただけて嬉しいです♪ (2023年3月26日 20時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
東雲アカリ*(プロフ) - 初コメ失礼します!面白くてつい一気に読んでしまいました!続き楽しみにしてます! (2023年3月23日 23時) (レス) id: 0a20fc4a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年2月9日 18時