＊ ページ11
その翌日。
「伊野尾ちゃーん、ちょっといい？」
「……なに？」
昨日の沈んだ気分のまま、仕事を終えて帰宅して。
そしたらリビングですごく楽しそうな顔をしたやまだが待ってた。
何その顔。
おれをやっと追い出せるから嬉しいって顔？
「ほら、早く座って！」
「え、なんなの？」
ソファに座らせられて、目の前のローテーブルにはたくさんの住宅情報誌が並んでいた。
何、これ。
「ちょ、やま……」
「ほらほら伊野尾ちゃん、こことかどう？
セキュリティ対策万全だって！」
「ッ……」
隣に座るやまだに次から次に見せられて、ちょっと泣きそう。
いくらなんでもひどい。
ひどすぎる。
だってこんなの、出てけってことじゃん。
２人で一緒に過ごして、幸せに感じてたのっておれだけだったの？
もう、やまだなんか知らない。
いいもん。
やまだが選んだお家に決めて１人で寂しく暮らしてくから。
お家に入れてなんかあげないし合鍵だってあげないんだから。
「……どれ」
「えーっとね、こことか！
コンシェルジュいるからセキュリティ面も安心できるし。
バストイレ別だし、部屋も４つくらいあるよ！」
あー、でもそこに収納スペースきちゃうかー！って、頭抱えてんのがムカつく。
おれの声がいつもより低くても全然気付いてない。
てか１人で暮らすのに部屋４つもいらねーよ！
物件情報見るのが好きなんだっけ？
だからっていくらなんでもテンション上がって身の丈に合わないような部屋選ばせないでよね。
「部屋そんないらないし。
家賃高過ぎる。
おれそんな払えない」
イライラしながら答えると、そんなの気にもしない感じでやまだが返してきた。
「えー、でもほら、一応個人の寝室ってことで２つと、ゲストルームじゃないけどそれで１つ、あと作詞の時とかに使う書斎でどう？
家賃は俺が払うし」
どうせ寝室１つしか使わないかもだけど。
そう言ってやまだが微笑んだ。
個人の寝室、って言いながらやまだ自身とおれを指差してて。
家賃はやまだが？
おれの頭はやまだの言葉を理解出来ずにフリーズする。
だって、え？
どういうこと？
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りりた(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さん〜！先日はレス遅れて本当にごめんなさい(T0T)夏夢さんのコメントにはいつも励まされてました！ハピエンにできてよかったです(笑)ありがとうございましたヽ(*´▽)ノ♪ (2017年5月17日 13時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 完結おめでとうございます！ラストのハピエン、幸せでよかったぁ。胸を撫で下ろしました(>_<)色々あったことも含めて、完走おめでとうございます！さみしさは、読み返して紛らすことにしまーす( *´艸｀) (2017年5月17日 8時) (レス) id: 71f7ba549b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです(*^^*)薮さん独白もかなりの時間をかけて書かせていただいたので、こうして感想いただけて私も感無量です。これからも頑張ります(*´ω｀*) (2017年5月11日 1時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ダメです！！薮さん編ダメです！！涙腺崩壊です（ ; ; ） 誰かを好きになって、その人にも愛してもらって…っていうことの素晴らしさを、温かさを感じました。（要するに最高ってこと。）(笑) (2017年5月10日 20時) (レス) id: 45569d84a1 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 全く通知が来てなくて今更のお返事で本当にすみません……！薮ちゃんに嫉妬するなら絶対に勝てない身長かなと思いまして(笑)もうちょっと続けますので、期待せずに宜しくお願いしますm(_ _)m (2017年5月8日 6時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2017年3月19日 23時
