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「伊野尾センパーイ!」
「ふぇ??」
教室内がざわついている。
気の抜けたような返事が聞こえて、まだ伊野尾先輩がいる
よかった、まだ残ってた。
「センパイ、一緒に帰りません?」
「え……なんでいきなり……」
「さっきのお詫びに奢らせて下さい」
伊野尾センパイに近寄り、顔を近づけて言えば、すごく戸惑った様子で。
いきなりだから当然だけどね。
でも、ここで引いちゃいけない気がして。
「あの……でも俺、大ちゃんと……」
「いいよ伊野ちゃん、何だか分かんないけど、行ってきたらいいじゃん!
俺、今日は高木たちと帰るから!」
「あっ、ちょ……!」
大ちゃん?と呼ばれた人は、じゃーなー!と言いながらそのまま帰ってしまった。
伊野尾センパイは呆然としてるけど、俺にとっては好都合。
「ね、伊野尾センパイ、帰りましょ?」
「……あー、うん……」
こうして一緒に帰ることに成功した俺は、伊野尾センパイを自分がよく行くカフェに連れていくことにした。
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作者名:りりた | 作成日時:2017年2月18日 13時