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伊野尾ちゃん、差し入れ結構貰ってんな、って思ったのは最初だけで。
よくよく考えれば何かを貰うことって結構あるんだけど、それをJUMPの現場に持ってくることってそうそう無いな、ということに気付いた。
『伊野尾ちゃん、今日も差し入れ食べてなくね？』
『……んー、ほら、食べるロケ多いからさぁ、あんま食べちゃうと支障でちゃうから、うん』
『ふーん……』
尋ねられれば、その相手の目をきちんと見て話す伊野尾ちゃん。
なのに、この質問すると視線逸らしてる。
絶対誤魔化してる、気がする。
何か理由があんのかな。
まぁ、本人にはなかなか聞けないんだけど。
「……っと、ここだったわ」
考え事をしていたら危うく通り過ぎるところだった。
伊野尾ちゃんの楽屋。
今日は、伊野尾ちゃんはレギュラー番組の収録、俺は別番組に自分の番宣で出るゲストで、同じ局内にいた。
ついでだから顔だけでも出そうと折角来たのに、危ない危ない。
コンコンッ。
「伊野尾ちゃーん、俺、山田ぁー」
「……ほぇ？やまだ？」
ドアをノックすると、気の抜けた声が中から聞こえた。
直前まで寝てたのかもしれない。
起こしてたら申し訳ないなと思いつつ、ガチャリと開ければ、案の定、たった今まで机に突っ伏してたかのような体勢で居た。
謝りながら中に入り、どうぞー、と促してくれた向かい側に座る。
「ごめん、起こして」
「んぇ？あぁ、大丈夫ー。
目閉じてただけで頭は起きてたから」
「そっか」
「うん、え、で？どしたの？何か用事？」
「や、用ってほどじゃ無いんだけど、一応顔見せとこうかなと」
「あははは！
毎日のように見せてんじゃん！」
「うるさいなぁ、いーじゃん！
俺のメンバー愛ナメんなよ！」
「あはははは！」
伊野尾ちゃんに笑われて、俺は顔を赤くしながら反論する。
そしたら、また笑われた。
ちくしょう、いいじゃんか、顔見たくなっても。
一通り笑ったあとで、伊野尾ちゃんは、今日の収録どんなの？って聞いてきた。
そこから、しばらく他愛ない会話が続いていたんだけど、ふと、先程まで伊野尾ちゃんが寝ていた机の端の方に、まだ未開封のロケ弁があるのが見えた。
「あれ？珍しいね」
「ん？なにが？」
「伊野尾ちゃんいつもロケ弁すぐ食べてなかったっけ？
まだ食べてないの？」
「ッ……！」
その質問をした瞬間。
伊野尾ちゃんの表情が強張った。
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りりた(プロフ) - shootingstarhapさん» ずっと応援していただきありがとうございました。コメントがとても励みになっておりました。長いこと更新を停めてしまうこともあったにもかかわらず、本当に嬉しかったです。少しでも、楽しんで頂けたなら幸いです。本当にありがとうございました！ (2020年6月16日 18時) (
レス) id: bd2ed28c98 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 更新心待ちにしていました…！嬉しいです！今回もボロボロに泣いてしまいました…伊野尾さん、食べれて良かったです…。本当に良かったです。素敵なお話しありがとうございます！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 更新楽しみに待っていました！皆の所に元気に戻ってきてくれて本当嬉しいです！りりたさんのお話しまた楽しみに待っています！ (2019年11月11日 16時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - やっと思いが通じ合って嬉しいです。大好きな作品です。切なくてもどかしくてどうなるのかと思ってましたけど嬉しい展開でまた好きになりました。いつもありがとうございます。 (2019年6月30日 23時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - りりたさんの更新待ってました！お忙しい中ありがとうございます！(^-^)本当良かったって最新のお話し見て物語に入り込みすぎてて泣いてしまいました…。りりたさんのお話しは本当素敵でよく泣いてしまいます。またお話し楽しみに待っています(^-^) (2019年6月30日 16時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
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