86 ソーダーヨー ページ36
A「ホントに、先食べちゃっていいの?」
YG「いーよー(笑)。」
笑いながら、
スッと私の目の前にお皿をスライドさせた。
A「じゃ遠慮なく。
あ、でもその前に写真撮んなきゃ。」
バタバタと慌てながら仕事用カメラを手に取り、
夢中でシャッターを切る私。
YG「もういい(笑)?」
A「あ、ごめんごめん(笑)。
じゃ、いっただきまーす!」
このケーキ。
いやホント、
冗談抜きでなかなか凄い。
ムース、生クリーム、チョコレートの順にスプーンで少しずつすくって、
それを一気に口に含ませる。
YG「どう?」
真顔で、
私の様子を伺うユギョムくん。
A「そんなの…。」
YG「うんうん(笑)。」
嬉しそうに、
どんどん顔を近づけてくるユギョムくん。
A「美味しいに決まってる(笑)!
あーもー最高ー!
ほら、ユギョムくんも眺めてばっかいないで早く食べたら?」
YG「やっほーい(笑)。」
待ってましたと言わんばかりに、
私の真似して味の違う3種を1つのスプーンですくい取り、
そして一気に口に入れた。
A「どう(笑)?」
YG「
か、可愛い過ぎる…。
ギュッと目を閉じ体を揺らしながら、
体全体で美味しいを表現してくれるユギョムくんを見ていると、
なんだかこっちまでほっこりしてくる。
YG「ねぇ、なにじっと見てんの?
もしや今ので僕の事が好きになったとか(笑)?」
A「んなワケない!」
YG「あーあ。
ここは嘘でもいいから、そうだよって笑顔で言って欲しかったな。」
A「ソーダーヨー。
ね、こんな感じ(笑)?」
YG「そんな棒読みで言われても全然嬉しくないんだけど?
いやでもなんか…アレ?
時間差で今頃ジワジワ来た、あは、あはははは。」
意地悪したつもりだったのに、
ツボに入ったみたいで予想外に笑い出した。
A「ホント変なひと。」
YG「あははは、ごめんごめん。
そーいえば昨日、ブログに食レポ書いてるって言ってたよね?」
A「うん。」
YG「じゃ例えばコレだったらどう書くの?
今からやって見せてよ。」
A「うーんそうねー。
『甘酸っぱいフランボワーズムースに、ふわっふわの生クリームとほろ苦チョコレートがコラボすれば、
脳内お花畑になっちゃうくらいに、一気に幸福感が押し寄せてくるのだー。』
みたいな(笑)?」
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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2019年11月25日 20時