71 キューって ページ21
ユギョム side
バン !!
A「カッコ悪いって、それ、本気で思ってんの？
だからダメなんだよ、ユギョムくんは！」
カウンターを叩きなから、
Aさんが僕に詰め寄ってくる。
A「ちょっとからかわれたくらいで落ち込んじゃって、ほんとバッカじゃない？
『僕はバイトする時間も作れ無い位、毎日自主練習に明け暮れていたからね、今の子達はみんな余裕だなぁ(笑)。』
って、逆に練習生に嫌味の一つでも、笑顔で言い返せる位になんなきゃ！」
ＹＧ「Aさん…。」
A「で、そっから周りが焦る程、びっくりする位の早さで完璧にこなせる様になっちゃえばいいんだよ。
大丈夫、ユギョムくんなら出来るって。」
今の僕には、
じゃ、
頑張るから僕に力をちょうだい
って、
言葉の魔術師ジニョギヒョンみたいに、
相手がドキッとしちゃうような言葉を返せるハズもなく。
でも何故か、
Aさんが僕を優しく包み込んでくれたんだ。
ＹＧ「えっ？」
A「ほ、ほら、アレだよ、こうすると気持ちが落ち着くじゃん？
私じゃ役不足かも知んないけど、こんなんでよければいつでもギュッってしてあげる。
だから、やるからには自信を持って全力で頑張ろ？」
ＹＧ「ありがと(笑)。」
A「うわっ、もうこんな時間。
早く片付けなきゃ(笑)。」
耳の先まで真っ赤にしながら、
慌てて厨房奥へと戻って行ったAさん。
な、なんだ？
この予期せぬ嬉しい展開は(笑)？
ヤバい、
胸の奥が今もキューってなってる。
やっぱ僕、
誰になんと言われようが、
Aさんが、好き
なんだよ。
来たばかりで余裕ないと、
今のところ僕の誘いを全くもって取り合ってくれないけど(笑)。
一体どうすれば、
僕に興味を持ってくれるんだろ？
男、キム・ユギョムは、
この少しの休みの間に、Aさんを確実且つ真剣に落としにかかりたいんだけどな。
あっ、
そうだ！
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2019年11月25日 20時
