くれぐれも内密に(２) ページ9
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｢やっぱりここか〜、やっほー｣
入ってきたのは、男の人。
真っ黒な髪に、佐藤さんと同じ赤い瞳。
おっとりしてる印象に目を引かれ、見つめていると
｢くまくん？！｣
突然泉さんが立ち上がって、大声をあげた。
『くまくん』と呼ばれたその人は、それにも構わず
ひらひらと手を振って、笑っていた。
｢こっちには来るなってあれほど……っ！｣
｢まぁまぁセッちゃん、落ち着いてよ｣
｢これがどう落ち着ける状況なわけぇ？！｣
｢相変わらずうるさいなぁ……、安眠妨害〜｣
イレギュラーな存在だったのか、泉さんが焦っている。
何となくレアなショットに目を焼き付けておく。
すると、泉さんの横で耳を塞いでいる人が
こちらを向いて、微笑んでくれた。
仕事絡みかプライベートかわからないけど
とりあえず……と、条件反射で笑い返した。
｢ふーん……、この子がもしかして｣
｢えっ、あ、あのっ……｣
｢なるほど……、へぇ〜？｣
｢え、ええっと……、なんでしょう？｣
あの泉さんをスルーして、こちらに歩み寄る。
私の全身を舐め回すようにみて、不敵に微笑む。
そのまま泉さんを見て、その人は言った。
｢この子がセッちゃんの彼女か〜｣
｢……へっ？｣
｢……はぁ？｣
予想もしない言葉に、驚愕の声を出す。
それは泉さんも同じようで、私と同時に声が出ていた。
確かに付き合ってはいるけど、それは契約で
それを人に言う場合なんて、何も聞いてない。
泉さんもそれを思ったのか、大きく息をつく。
｢セッちゃんもなかなかやるね〜、思ってた以上に可愛いかも｣
｢……ほんと何しにしたの｣
｢セッちゃんの彼女を拝みに？この子がAでしょ？｣
｢くまくん……！｣
泉さんは完全にお怒りモードで、『くまくん』さんに掴みかかる。
｢100%それってわけじゃないけどね、一応ほんとに用事があるんだ｣
『くまくん』さんは適当に流して、私に向き直った。
目を合わされて姿勢をただし、聞く体制に入る。
そんな私をみてか、『くまくん』さんは微笑んだ。
｢緑川A、あんたに用があってきたんだ｣
｢……私に？｣
｢セッちゃんの知り合いって聞いたからさ
セッちゃんを見つければって思ったんだよね｣
そう言って『くまくん』さんは、私の腕を引く。
咄嗟にその人をみて、体を強ばらせた。
｢……ちょっと、何してんの｣
｢言ったでしょ？この子に用があるって｣
『くまくん』さんは、泉さんに言い放った。
｢セッちゃん、この子貰っていい？｣
｢……はぁ？！｣
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莉緒(プロフ) - すいかさん» 返信遅くなりすいません！コメントありがとうございます！これからも面白いお話が出来るよう、頑張ります！ (2018年11月7日 22時) (
レス) id: 013457e9b7 (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 面白いです!! (2018年10月24日 6時) (レス) id: 1cbfe77de4 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 愛姫さん» コメントありがとうございます！これから楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 9db52594cb (このIDを非表示/違反報告)
愛姫 - いつも楽しみに見てます！！これからも頑張ってください！！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43b6895a40 (このIDを非表示/違反報告)
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