前途多難(１) ページ14
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夢ノ咲学院。
いつ見ても大きくて、威厳のある場所だ。
生徒会長にこの書類を渡せば、来週からここに通うことになる。
それを思うと、緊張のあまりつばを飲み込んでしまった。
意を決して進んでいくと、門が見えてくる。
聞いた話によると、科ごとに別れてある門らしい。
アイドル科は、泉さんを筆頭に有名人が多く存在する。
だからああやって門を作って、受付の人がいるのだろう。
｢あっ、受付……。どうしよう、証明書ない｣
『DREAM AUDITION』の時は、合格証書を見せればよかった。
けど今日は違う、特別な許可を得て来校している。
つまるところ、証明書がないと入れない。
｢書類んなかに何も無かったじゃん……、凛月さんなにしてんの……｣
しかしここでグダっていても仕方ない。
とりあえず事情を説明して、この書類を見せれば多分……。
｢……A？｣
聞き覚えのある声がした。
しょっちゅう出会ってたから、割と新鮮に思えるけど。
｢……そう言えばここの生徒だったよね｣
そう呟いて、ゆっくりと振り返る。
目線の先にいたのは、正しくあの『作曲家』さん。
｢なんか、久しぶりだね。レオ君｣
あなたの『
でも、あなたの決意がそれなら、私は何も言わない。
｢なんで、ここに｣
｢それはこっちのセリフ、休学中だったんじゃないの？｣
｢……帰ってきた、それだけ｣
｢……そっか｣
私とレオ君は、一定の距離を置いて話す。
なんだか険悪ムードな雰囲気だけど、全然違う。
単に私は
────『あのあと』一切あってなかったから、気まずいだけである。
『ひとりじゃない』とか、『大好き』とか柄じゃないって言うか。
レオ君みたいに素直になれない私的には相当気まずい。
『あのあと』、特に何も話さず別れたし。
レオ君がどう思ったなんて、分かるはずないし。
｢でもなんか久しぶりだなっ！毎日のように会ってたから新鮮☆｣
……こんな天津万欄な笑顔で見られても困るし。
｢ひとまずレオ君、ちょっと協力して｣
｢どうした？曲が欲しいのか！いくらでも書いてやるぞ……☆｣
｢いやいや、私楽譜読めないので……｣
｢ん？A元気ないな、宇宙人にでもあったか？うっちゅ〜☆｣
｢話を聞け｣
そうだそうだ。久しぶりすぎて全然覚えてなかったけど。
レオ君ってこういう人だった。
｢じゃあ、どうやって入ればいいの……？｣
学校に通う前から、問題続きです。
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莉緒(プロフ) - すいかさん» 返信遅くなりすいません！コメントありがとうございます！これからも面白いお話が出来るよう、頑張ります！ (2018年11月7日 22時) (
レス) id: 013457e9b7 (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 面白いです!! (2018年10月24日 6時) (レス) id: 1cbfe77de4 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 愛姫さん» コメントありがとうございます！これから楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 9db52594cb (このIDを非表示/違反報告)
愛姫 - いつも楽しみに見てます！！これからも頑張ってください！！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43b6895a40 (このIDを非表示/違反報告)
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