隣の席の不器用くん 【 完結 】

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雄 ｢ ほんとお前なんなの ｣







あれからお前も着いてこいと引っ張られ
何故か自販機の前









そしてやっぱりオレンジジュースを買ってくれた









貴 ｢ なんなのと言われましても … ｣







さっきからずっとこれ
雄登くん ” なんなの ” しか言わないロボットになった







雄 ｢ はあ 、ずるいわ ｣








そこはなんなのだろって思ったけど無視







雄 ｢ あ ｣







貴 ｢ 次は何 ｣







雄 ｢ あ 、そういう態度取っていいの ？ ｣







なんだろちょっと萌えた
帝王雄登様なんだけど最後ちょっとドヤってた







貴 ｢ すみません雄登様 ｣







雄 ｢ コッチ ｣







そう言って引っ張られてった場所は
抽選で当たらないと入れないショー観覧席







貴 ｢ え 、え ？ どういうこと ｣






雄 ｢ いいから座って ｣






貴 ｢ え 、凄い 、なに夢なのかな ｣






雄 ｢ うん 、夢だよ ｣






貴 ｢ いや 、そこはつっこんでよ ｣







紳士ってこういう人の事を言うのね
それからショーが始まりミキミニがホテルの方へ向かってお手振り




興奮しまくりでもはや酔いなんて覚めた






雄登くんも楽しそうに微笑んでて
もう夢でもいい気がしてきた









貴 ｢ いや ー 凄かったミキミニ可愛すぎた ｣






雄 ｢ 興奮しすぎ ｣






貴 ｢ だってお手振りしてくれたんだよ ？ 沸いた ｣






雄 ｢ はいはい帰るよ ｣






もう当たり前化してきた
手首を掴まれて連行






旅行前では考えられないくらい
距離が縮まってるかも






でも今日はそれだけでは満足いかず






貴 ｢ ねえ雄登くん ｣






雄 ｢ ん ｣






貴 ｢ 手繋ぎたい ｣






雄 ｢ 繋いでんじゃん ｣






貴 ｢ いやいやこれ雄登くんが手首掴んでるだけだから ｣






雄 ｢ はあ 、面倒臭い ほら行くよ ｣








じたばたしていたらさり気なく手を繋いできて



普通に手を繋ぐと思ってたから
ちょっと頭が追いつかないけど …




これは 、恋人繋ぎですよね









貴 ｢ あ 〜 も 〜 雄登くんずるい ｣








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