隣の席の不器用くん 【 完結 】

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紗 ｢ A A A 〜 ！ ｣






貴 ｢ うわ 、びっくりした ｣






１限が終わり
ぐっーーーと伸びをしていると


隣のクラスの仲良しちゃん





さーちゃんこと高橋紗良(たかはしさら)
が飛びついてきた







貴 ｢ さーちゃん苦しい ｣






紗 ｢ あ 、そうだ ！ 見てこれネズミーランドのチケット ｣






貴 ｢ どうしたのそれ ｣






さーちゃん曰く 、
お父さんがクジ引きで当てたらしい
しかも６枚 ！




さーちゃんのお父さんは運が凄く良くて
いつも何かと助けて貰ってる



お父さんはさーちゃんと行きたくて
クジとかやってるらしいんだけどね





きっと話も聞かないで強奪してるんだと思うの

お父さんごめんなさい







紗 ｢ 私とA 、飛貴と龍我と … 優斗先輩連れてってもいい ？ ｣






優斗先輩はさーちゃんの好きな人 ！
委員会で一緒になってから一目惚れしたらしい


凄くお似合いなんだよね





貴 ｢ 勿論勿論 ｣






紗 ｢ 有難う ！ じゃあ 〜 ｣





私にぎゅーっとするとすぐに離れて

さっきの乙女顔とは打って変わって
悪い顔をして私の事を見てくる



でもすぐにその視線は隣の席に移り






嫌な予感しかしない






紗 ｢ 那須も行くからね ｣






って満面の笑みで雄登くんの肩を叩く


今まで授業の予習をしてたのか
ビックリしてシャーペン落としてる (笑)





雄 ｢ は 、誰がこんなブスと ｣






紗 ｢ は ？ ウチのAは学年１ 、いや学校１の美少女って呼ばれてるんだからね ？ ｣






いや私なんて虫けら以下






雄 ｢ こんなのが ？ ｣






地味に傷つくのですが






紗 ｢ くそ不器用野郎 ｣






出た ！ 不器用くん ！

今までの一連全部聞いてたけど
なにが不器用なのか






飛 ｢ Aちゃ 〜 ん ｣






貴 ｢ あ ！ 飛貴くんと龍我くん来た ｣






龍 ｢ 大丈夫だよ那須は俺がちゃんと連れてくから ｣






雄 ｢ 龍我何勝手に ｣






龍 ｢ 優しくしないと嫌われちゃうよ ？ ｣






雄 ｢ っ 、｣






おお 、なんかよく分かんないけど
雄登くんが静かになった ！





龍我くんに尊敬の眼差しを送ろう







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