APTX4869 ５【名探偵コナン】

第182話 ページ5

「まさか工藤の口からあんな言葉が聞けるとは〜」

「てめぇ図りやがって…」

「『来栖お姉ちゃんの体調が心配で僕ご飯なんか食べられないよ！！』ハハッ最高傑作！工藤からそんな風に心配される日が来ようとは」

プククと笑ってやれば工藤は頰を真っ赤にして私の背中をつねる。

「来栖ぅ、覚えとけよ…」

「ハーン私頭弱いからそんなこと一々覚えてられないネ。ドーンマーイ」

「くっそぉ」

悔しがる工藤に服部くんは楽しそうに笑う。

「それで？この後どう動くか決まったんだよね。これはどこに向かってるの？」

ちょっと声を大きくして服部くんに問う。なんたって私たちは絶賛バイクで走行中なのだ。工藤はどこにいるかって？恥を忍んで私のパーカーの中だよ。

「なんか引っかかるんはそのいなくなったちゅー写真の子が絡んでんのとちゃうかと思ってな、そっち先に調べよう思ってんねん」

「なんか手がかりはあるのー？」

「ない、せやからまずは死んだっちゅう春日美湖の周りを調べてみようと思ってんねん」

「なるほど了解でーす」

とりあえず推理は任せるから変なところに気がついたらすぐに教えるねと伝えてヘルメットの位置を少し直す。


私たちはそのまま春日美湖が務めていたと言う大学へと向かった。

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