第192話 ページ15
「なんか必要以上に警戒してた……?」
うーん、自分の力に過信しぎていたか、橋本慎二とは接触したもののほとんど情報を抜き取ることが出来なかった私は春日美湖の大学へと向かう路線をアプリで調べる。
(ん、メール…)
服部くんからのメールに目を通して体の向きを百八十度変える。
(佐草ビル6階、春日美湖の旧友ね)
あれだけ主人公助ける助っ人お姉さん気取りで出て行った割にはショボい収穫に工藤に笑われないといいな。なんて思いながら走り出す。
「………なんか、人少なくない?」
服部くんからのメールで指定された場所に到着するもあまりの無人加減に首をかしげる。
(そもそもここなんのビルなんだ?)
ちょっとおかしくないかなんて思いつつ、工藤に電話をかける。
(別にボロいビルでもないし、監視カメラもあってきちんとしてるのに……)
他の階がどうだか知らないが六階は無人でどこかおかしい。
「……!来栖か!?今どこにいる!?」
突然コールが止んで工藤の声が私の耳をつんざく。
「!!工藤!服部くんからもらったメールの佐草ビルにいるけどアンタ「服部はそんなメールは送ってない!!」……はぁ!?」
「服部にもお前からメールがあったんだ!!けど、俺にならまだしも服部にいきなり送るのはなんかあったからなんじゃないかって、SOS知らせるメールだと思って!」
(……ん?)
「工藤、なんか勘違いしてる。私は服部くんにメールなんて送ってない。私は緊急事態じゃないよ?むしろメールが来たのは私のほうだから」
「え……」
落ち着きを取り戻した工藤が素っ頓狂な声を上げる。
「服部にはお前から春日美湖の旧友がいるビルジングがわかった、佐草ビルの6階ね。私は先に行ってる。って送られてきたんだぜ?」
「え…それで工藤は今どこ」
「そのビルのエレベーターだけど」
その言葉に私も目を見開く。と、同時に六階フロアの防火シャッターが勢いよく閉まり閉じ込められた。
「な、なんや!?」
電話の向こうでもなにかあったらしく、二人が慌てる声が聞こえてくる。
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黒木(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます、一気読み!?嬉しいです、今後とも本作をよろしくお願いします! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - りーさん» ありがとうございます、嬉しいです。更新致しました、読んでいただけたら幸いです、 (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - リオさん» こちらこそコメントありがとうございます!正解です!!キャラが関わるほどではなかったのでクロスオーバーのタグ等はないのですが、誰か気がつかないかな〜なんて思って書いたんです。ありがとうございます! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - もってり子さん» ありがとうございます。嬉しいです、更新致しました、楽しんでいただけたら幸いです! (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
黒木(プロフ) - 液体さん» コメントありがとうございます!更新致しました、読んでいただけたら幸いです (2020年9月16日 19時) (レス) id: 12a6d1a355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 | 作成日時:2019年8月23日 17時