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*
Aside
「髪、切ったんだな」
「え？…あぁ、もう随分前だけどね。」
土方の顔面を殴ってたっぷり怒鳴られた後、久々に歩くかぶき町を眺めているとそんなことを言われた。
そういえば、まだ江戸から出る前は今より長かったっけ。
「あんたも前は髪結ってたのに」
「あー…そんな時期もあったか、」
もう何年ぶりかにこうして顔を合わせるというのに
まるで今朝の話の続きの様に会話が出来てしまうのもやはり腐れ縁なのだろう。
「仕事も上手くいってるらしいじゃねーか、とっつぁんが誇らしげに言ってたよ」
「一応それなりには、ね。仕事といってもただの調子に乗ったボンボン達の護衛だけど」
私を引き抜いた偉いさんは
立ち位置といえば将軍家の親戚くらいで、庶民からすればそれなりの立場なのだろうが幕府の人間からすればただの将軍家の犬、媚びを売るボンボンだ。
正直護衛の任務なんて話を持ってこられた時は断りたかったが、あの時の真選組の立場からして上からの話を断りでもしたら一体何人の首が飛んでいたかわからなかった。
私のここ数年間の仕事はあれもこれも全部仕方なく、という事だ。
「とにかく、今日はゆっくりするに限るわ」
「電話で俺に顔洗って待ってろとかふざけた事言ってたのは誰だよ」
「それとこれとは別よ。隙を狙っては斬りかかりに行くつもりだから精々肝冷やしながら生活しな」
「何処ぞのドSと同じような事言いやがって…」
そんなことを言いながら伸びをしていれば、もう気づけば何分も歩いていて屯所はすぐ目の前だった。
「……」
「入らねェのか？」
少し不安だ。もう何年も帰っていなかった江戸に私の居場所がまだ残ってるのか
みんなもう私なんかよりもっと大人になっているかもしれない。
土方だって、最後に見た時はまだその辺のチンピラと対して変わらなかったのに。
「う、うん…ごめん」
心拍数上がっていくのを感じながら屯所に足を踏み入る。
どうか変わらない屯所であってほしい＿＿＿＿
「「「Aさん、お帰りなさい！！！！」」」
「ギィィャァァァァァ！！！！何ィ！？！？」
大きな音や声と共に大勢の隊士が現れ咄嗟に土方の後ろに隠れた。よく見れば手にクラッカーを持っている。大きな音の原因はそれだろう。
「え、えっ…？な、なに、何…？」
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (
レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです（ ; ; ）更新頑張ってくださいーー！ (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーずなん | 作成日時：2021年1月28日 23時
