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「っはぁ……」
マネヒョンに宿舎までバンで送ってもらって、
雪崩を打ってドアを開ける。
みんなソファーやらいすやらに座り込んで大きなため息。
ため息ついたら幸せが逃げちゃうんだぞーって
言ってるつもりだけど僕もついちゃってるから言えたもんじゃないね。
僕はジニヒョンの横にぐでえっと座り込んでヒョンに背中をあずける。
体から力が抜けてくみたいな感じだ。体がぐーんと伸びる。
.
「お腹すいた…」
無言でどれくらい伸びてたかわからない、ジョングクはもう寝息を立ててて、
でもテヒョナの言葉に呼びかけられたみたいに僕のお腹は正直にぐーっと音を立てた。
…仕方がない。
「よーし、ご飯作るぞー」
よっこらせっと立ち上がるとジニヒョンも楽しそうによっこらせーと立ち上がってキッチンへ向かう。
「また新しい日本語覚えちゃったー!」
なんて言うからなんか変な日本語ばっか教えちゃってちょっと申し訳ないけど、
サイン会とかで、よっこらせ、とか言ってるヒョンを想像したら面白かったからまぁいいか、と1人頷いた。
.
僕はジニヒョンの料理が全部同じ味になるのを防ぐ係。
日本ではそこまで料理はしなかったけど、このメンバーに囲まれてたらせざるを得なかった。
おかげで人並みには料理できるようになって感謝してる。してるけどさ……
「あー!ナムジュン!お皿は両手で持ってくださいって!割れちゃう!ってジョングギ、手伝ってくれてありがとう、でも目は開けような、また小指ぶつけるよ!」
料理以外がなかなか大変なのはご愛嬌かな?
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