94line…?【BTS】 (ページ3)

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「ジョングクー！」

叫んでも揺らしても効果なし。

分かってたことだけどね。

テヒョンはだよね、と頷いて

またまた悪い顔でにや、っとわらった。

「……」

ボソボソと小さい声でジョングクに耳打ち。

さっきの大声で起きなかったジョングクがこれで起きるとは思えないけど。

なんて僕の期待を裏切って

「ヒョン！」

がばっと体を起こしたジョングクに思わずのけぞる。

えぇー、起きるの？

しかもいつもは目を擦りながらもぞもぞ起きてくるのに、今日のお目目はぱっちり。

テヒョン一体何を言ったんだ…

「ヒョン…」

「どうしたの、ジョングク」

寝起きにもかかわらず僕に視線を合わせて離さない僕達のマンネ。

ジョングクにはもういまテヒョンとジミンは見えてない。

「えーっと……？」

そろーっと振り返るともうクオズはいなくて

あいつら後で覚えとけよーと思いつつジョングクの手をとる。

「ほら、撮影だって。いこう？」

ぎゅっと僕の手を握りしめたジョングクはそろっと頷いた。

.

「なぁジョングク、テヒョナに何言われたの？」

カメラの後ろで立ち止まってホビの撮影を見ながら声をかけたら、

ジョングクははっと顔を上げた。

「…起きないとAヒョンがいなくなっちゃうぞーって」

相変わらず繋がれたままの手に

ぎゅっと力がこもって

いやもううちの弟は可愛い。

「いなくなるわけないでしょ～！

僕はジョングクのこと大好きだからね！」

ぐしゃぐしゃと

いつの間にかぐんぐん大きくなってきてる

ジョングクの頭を撫で回した。