方向音痴 ページ32
家に帰り荷物を片付ける。
ついでに部屋を片付けていたら時計は15:00を示していた。
確かにお腹すいた…かも
遅めのお昼ご飯を食べているとスマホから通知の音がした。
見てみると沖矢さんからだった。
＜準備が出来次第、
いつでも来ていただいて構いませんよ＞
その文の下にはURLがある。
タップしてみると、家までの地図のようだ。
よし、じゃああと10分後に家を出よう。
私は今日買ったお酒を持って家を出た。
ここまではいいのだが………………
＿＿＿＿＿＿＿極度の方向音痴なの忘れてた
徘徊すること約20分。
｢一体ここで何してるのかしら。Aさん？｣
『あ、哀ちゃん！？それに元太くんも！』
｢どうしてここに？｣
『実は……道に迷っちゃってさ笑』
本当に大人？って顔されたけど無視しておくことにする。
私は2人に行き先を話す。
話すうちに哀ちゃんの顔色は悪くなり、震えてるし、恐れているような顔になっていく。
『＿＿＿＿＿それでね、今日一緒に飲む予定なんだけど、、』
｢やめておきなさい｣
『えっ、でも』
｢っやめてた方がいいわ！！！｣
哀ちゃんが珍しく声を荒らげたのでびっくりする。
『…どう、したの？』
｢…ごめんなさい。でも、行ってはダメよ｣
｢なんだよ灰原。
沖矢のにーちゃん、いいやつじゃねぇかよ！
俺らも今から博士ん家行くから、ねーちゃんも一緒に行こうぜ！！
沖矢のにーちゃん家、博士ん家の隣だからな！｣
『そうなの？』
それでもまだ尚震えている哀ちゃんの手を私は目線を合わせ、両手で包み込む。
『大丈夫だよ。
哀ちゃんが何を心配してるのかは分からないけど…
危険だと思ったらすぐに帰る。
これでどう…かな』
｢…危険だと思ったら隣の博士のところに来て。
私も、博士もいるわ。絶対よ｣
『うん。その時はよろしくね』
哀ちゃんは髪の毛を耳にかけながら えぇ、 と微笑んだ。
＿＿＿＿＿
｢ねーちゃん、じゃーな！｣
｢Aさん、気をつけるのよ｣
相変わらず警戒するように行ってくる哀ちゃんには苦笑した。
沖矢さん、悪い人には見えないんだけどなぁ…
『うん、2人ともありがとうね。
今度必ず、お礼するよ』
｢鰻重食いてぇ！｣
『ふふっじゃあ今度家に遊びに来た時に出前でも取ろうか。
待ってるね』
｢おう！｣
元太くんは元気に走り、哀ちゃんは歩いて博士の家とやらに帰って行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 534人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜月(プロフ) - くっきーばにらさん» 他の方の作品には無いようなオリジナリティを求めた結果こうなっちゃいました笑笑 ありがとうございます！ (2023年3月11日 2時) (
レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
くっきーばにら - 伊達さん助ける時に、上から降ってくるという発想が斬新で面白かったです！ (2023年3月6日 22時) (レス) @page50 id: a7f3ca2605 (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - それいいと思います！楽しみに待ってます！松田さん贔屓最高です！ (2022年5月22日 13時) (レス) @page26 id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 明日香さん» うわぁい嬉しい……！！欲を言うと私も松田さんとの絡み多めにしたいのです…でも逆ハーだからなぁと1人葛藤してました笑 松田さんちょっと贔屓して出番多くしちゃおうか(小声) (2022年5月22日 0時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 同志嬉しいです！同担拒否じゃないですよ！更新頑張ってください！欲言えば松田さんとの絡み多めがいいです。 (2022年5月22日 0時) (レス) @page30 id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月 | 作成日時：2022年5月15日 0時
