小説家、愛される!!?

.＿ ページ16

『次の爆弾の場所、分かるかもしれません』


｢…は？｣


今ここにはこの男の人と私しかいない。

ということで解体しながら色々教えてくれる。



カウントダウンの残り時間は1分を切った。



さっきここは爆破したって言ってたよね
あと、ここも爆発したって言ってたな、、


持参していた地図を見ながら次の地点を予測する。


！


…わかった。





『わかりましたよ、次の爆弾の場所』

｢っどこだよ｣


『病院です。米花中央病院！』


｢根拠は！｣





『そんなのどうでもいいから早く切ってください!!

あなたを待ってる人、沢山います！！


下を見てください。

あなたのことを祈りながら待っているじゃないですか!!!


そんななのに簡単に自分の身を捨てようだなんて思わないでください！！！！』


残り1秒というところで爆弾は止まった。


久々に沢山大声を出した私は肩で息をしている。

目には涙が溜まり、足から力が抜け、観覧車が地上に降りるまで私は地面に座り込んでいた。





｢……った｣


『っえ？』



｢…………すまなかった。

一般人乗ってるのにそのままﾀﾋぬ覚悟で……その、、｣



『私は別に…大丈夫ですよ。

あなたが生きてくれてて…それで良かったです。


ほら、皆さん待ってますよ』


そう言って近づいてくる人たちがいる方に目線を向ける。




｢！…だな｣




観覧車が地に降り立ったとき、かっこいい系の女性が観覧車の中にいたサングラスの刑事さんを抱きしめていた。



ほらね、必要とされてる人はちゃんと生きていかないと。

命は大切に生きてくださいね



なんて。

推理小説で登場人物を殺害させてる私が言えるようなことでもないか。







ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ







『げ、忘れてた……』



その後小説の編集長にこっぴどく叱られた。


＜どういうことですかねぇ、蒔浮遊先生。

部屋行ったら鍵は閉まってないし、
中にはいないし……巫山戯てるんですか。

オマケに電話に出ないと思ったら観覧車？


しかも事件に巻き込まれて？協力？？

人を救ったというのはいいとして…

大問題よこんなの。



……期限迫ってるの知ってますよね？ね？

それに加えて朝……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ＞




『ひぃぃぃぃ！！！すみませんん゛泣』

ポメラニアン→←観覧車＿過去

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す