7 行き方 ページ9
「助けてくれてありがとな」
「いや、礼には及ばない。………というか……」
──一人でも十分だったんじゃないか？
周りを見渡しながら少年、クラピカは呟く。
その様子に海瑠は優しく微笑む。
「んなことねぇよ。あんだけ大勢になると色々と大変だからな」
「そ、そうか」
それにしては一人でかなりの人数を相手にしていたと思うが……と、内心思いながら、改めて海瑠のことを見る。
人のことを言えた口ではないが華奢な体つきをしている。
一体、彼の何処にあんな力があったのか……。
そんなクラピカの視線に首をかしげた海瑠は思い出したように口をあけた。
「そういや、自己紹介がまだだったな。俺は海瑠。あんたは？」
「私はクラピカ」
「クラピカ、ね」
クラピカがそう答えると何か考えるかのように呟き、一瞬ニヤリと笑ったかのように見えた。
そして──
◆◆
「ハンター試験か……」
「そう言うってことは、やっぱりあんたも試験受けるんだね」
ザバン市への行き方を聞いてそう答えるということはつまりはそう言うことだろう。
思った通り、と自分の予想が当たっていたことに内心ガッツポーズをする。
先程、一緒に戦ってみてもしや、と思って声をかけたがどうやら正解らしい。
「でさ、行き方知ってる？」
「あぁ、知ってはいるが……」
「？」
「まさか、なにも下調べせずここまできたのか？」
──だとしたら、ハンター試験を嘗めすぎている。
「あー、その事か……」
◆◆◆
「つーことなんだよ……」
「そ、それはまた」
──なんとも酷い。
理由を説明されたクラピカは遠い目をしている海瑠にどう声をかければいいのか分からず口を閉ざす。
「まぁ、どうせいつかは受けるつもりでいたからいいんだけどさ」
そう言いながら、笑顔を浮かべるが、先程の話を聞いた後だとなんともいたたまれない。
「で、問題はこの場所で情報収集しなきゃいけないってことなんだよ」
「成る程。それで、私に声をかけたということか」
「そゆこと。でさ、教えて欲しいんだけど……」
海瑠がそう言うとクラピカはスッと一つの方向を指差した。
「あそこにある船が見えるか？」
「見えるけど、もしかしてあれ？」
「あぁ、海神丸という船だ」
「……うし！ありがとな、クラピカ！」
クラピカの話を聞くと海瑠は走り出した。
クラピカはそんな海瑠の後ろ姿を見おくる。
──昔、出会った"少女"の姿と重ねながら──
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柊花(プロフ) - ミストラ〜ドさん» しかし、読みにくいと思ったところはドンドンいってください！微力ながら頑張って直したいとおもいます！長々と失礼しました！！ (2019年3月17日 18時) (
レス) id: ec51208c74 (このIDを非表示/違反報告)
柊花(プロフ) - ミストラ〜ドさん» コメント有難うございます！アドバイスとかもらったの初めてなのでとても嬉しいです(*^^*) けど、この作品は始めに書いた通り小説書きで書いていきたいと思っていたので台本書きにしない方向で進めさせていただきます。申し訳ありません。m(__)m (2019年3月17日 18時) (レス) id: ec51208c74 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - コメント失礼します!!アドバイスなんですけど 「」の前に喋っている人の名前を入れたほうが分かりやすいと思います!![例え] ゴン「……!!」みたいな感じでお願いします!!更新ファイトです!!!! (2019年3月17日 13時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
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