1 港町 ページ3
慌ただしく動く人の姿をみながら少年、海瑠は大きくため息をついた。
「……………Aがあんなこと書かなきゃ、こんなことにはなんなかったのに」
「ごめん……」
Aと呼ばれた、一見12歳前後の少女が海瑠の隣で肩を落とす。
「でと、しょうがないじゃん？あの人、すごくいい人そうだったし……」
海瑠の機嫌を取ろうとAは、ね？っと言いながら海瑠に同意を求める。
が、海瑠はその言葉にさえも苛立ちを感じ、Aに詰め寄った。
「そうだとしても、タダにするとかアホすぎんだろ」
「タダじゃないし！ちゃんと手紙に、
"今度、食事でもおごってください"
って書いてるし！」
「んなもん、タダも同然じゃねぇか！！」
「……」
二人は、同時にため息を溢した。
「……んで、これからどうするよ」
「どうするもなにも、ここに書いてあるとおり、ザバン市にいくんじゃないの？」
「いや、そうじゃなくて。どうやっていくかって話だよ」
「あ、そのことか」
「やっぱし、このザバン市って情報だけじゃ、辿り着けるわけねぇんだよな……。
大体さ、うちの姉貴は一体なに考えてんだ？」
「まぁまぁ、元々ハンター試験を受けるっていうのは私達の目標みたいなもんだったんだからいいじゃん」
「そりゃそうだけど。仕事終わりにいきなりこんなところに連れてこられて、
"あー、うちの家計、今、生活厳しいんだよねー、あ、そうだ！今のうちにハンター試験受けてきなよ！大丈夫、もう申し込んだから！"
って置き去りにされて誰が納得すんだよ」
「……だよね」
実際、Aも未だに自分が置かれた状況に理解が追い付いていない。
というか、正直言うと、現実逃避がしたくなっているというのが本音だったりする。
「たくっ、こんなん口減らしじゃねぇか……」
またしても、ため息が口から出そうになる。
しかし、周りが騒がしくなったことによりそれは出ずに終わった。
なんだろう、と音のする方を見ると謎の人だかりができている。
その中心にはステージのようなものがあり、そこには二人の男がたっていた。
「なにか始まるのかな？」
Aが尋ねると海瑠も興味深そうにそれを見つめる。
「ステージの様子からすると腕相撲か？」
男の一人、司会担当のような人はマイク片手に大声で参加者を呼び掛けている。
どうやら、海瑠の言うとおり腕相撲で何かをやるらしい。
「なんか賞金出るみたいだね」
「行ってみるか」
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柊花(プロフ) - ミストラ〜ドさん» しかし、読みにくいと思ったところはドンドンいってください！微力ながら頑張って直したいとおもいます！長々と失礼しました！！ (2019年3月17日 18時) (
レス) id: ec51208c74 (このIDを非表示/違反報告)
柊花(プロフ) - ミストラ〜ドさん» コメント有難うございます！アドバイスとかもらったの初めてなのでとても嬉しいです(*^^*) けど、この作品は始めに書いた通り小説書きで書いていきたいと思っていたので台本書きにしない方向で進めさせていただきます。申し訳ありません。m(__)m (2019年3月17日 18時) (レス) id: ec51208c74 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - コメント失礼します!!アドバイスなんですけど 「」の前に喋っている人の名前を入れたほうが分かりやすいと思います!![例え] ゴン「……!!」みたいな感じでお願いします!!更新ファイトです!!!! (2019年3月17日 13時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
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