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42 . おかえり ページ42

元太が授業を受けるようになってから1ヶ月半、また新しいことが。


「ちゃか……っ!」

元太が言っていた、病気になった男の子が帰ってきたのだ。

元太は教室で、人目を気にせずに泣いていた。

「おかえり。ごめん。」

元太はちゃか?を抱きしめ、鼻をすする。

「元太、元気にしてた?」

「ごめん。」

「ちゃんと食べてる?痩せたじゃん。」

「ごめん。」

久々に弱気の元太を見た。1ヶ月半前に戻った気分だ。

「あのさ、元太。」

「ごめ」

「ごめんはいらない。元太のせいじゃないんだよ。しかもさ、俺生きてる。じゃあいいじゃん。」

「……うん。うん。良かった……。」

なんて言いながらまた泣きだすからもう困った困った。

クラスメイトも、おかえり言おうと思っても言えないだろうな〜。

「まつく、何泣いてんの?」

「いや、色々思い出してさ。」

「……元太、ちゃか、土曜日まつくの家に集合!」

「は!?」

なぜかと尋ねれば、まだ二人のこと何もわかってないから、って。

しめ、ほんとに突然で怖いよ。

「いいじゃん。まつく……?だっけ、俺宮近海斗。ちゃかでいいよ。俺も行くよ。」

「ちゃか来るの?」

「なに、何か隠したいことあるの?」

「山積みだよね〜、だってずっと……んぐっ」

「行くから!俺から言うから!」

待てよ、俺の家いいよなんて言ってないけど……まあいっか。

俺の家に友達が来るのは初めてだった。

43 . 嬉し泣き→←41 . しめ



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(プロフ) - 私もこの歌に助けられていた時期があり、なんだか共感を覚えました! (2021年9月8日 14時) (レス) id: e43a506390 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 如恵留先生!待ってました!!このお話面白くて大好きです。これからの展開もとっても楽しみです!! (2021年7月27日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:祈醒蘭 | 作成日時:2021年7月15日 19時

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