きみの魔法 III (ページ20)

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次の日の朝は何事も無かったようにやって来て

普段通りの学校生活が始まる

少しだけ違うのは

愛｢えっ？｣

隆｢おはよ...？｣

二人とも頭の上にクエスチョンマークが浮かんでる

そりゃそうだ

紫耀と私が集合場所まで二人並んで来たんだから

｢おは..よ...｣

目をぱちくりさせて私と紫耀を交互に見る

愛｢えっと...これはどういう？｣

｢あの....｣

どう返せばいいか困ってしまった私に変わって

紫｢ちょっと訳あって！｣

まぁ色々とあるんよーってバシバシ隆太の背中を叩く

隆｢痛ってぇ！｣

愛｢また一緒に学校行けるん？｣

｢いいのかな...｣

愛｢逆にあかんって言うと思った？｣

あーもう、なんで皆はこんなに優しいの？

｢ありがとう｣

愛｢なんか照れるんだけど｣

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授業が始まってから下校まで

ずっと一緒に居てくれた

隣を見れば変わらない笑顔があるってこんなにも幸せだったっけ

聞きたいことは山ほどあるはずなのに、

あえて何も聞かないのはきっと優しさなんだと思う

廊下を歩いている時に

永瀬くんと一度だけすれ違った

｢永瀬くん！｣

｢ん？｣

｢あ、ありがとうっ...

ありがとうって言いたかった...それだけ｣

廉｢改まってどうしたん笑

感謝されるなんて、それよりも俺...｣