女王様の側に咲く花は

Sunflower 3 ページ8

｢今回の子はそこそこ楽しめそうよ。｣



私にしか聞こえない大きさで、妃凪はそう言った。



確かに。今回の標的は、自分よりも優れている子を叩き潰すタイプだと思う。調子乗ってんじゃないわよあんた的な。



でも、そう言う奴ほどさ、潰す相手に嫉妬しまくって…最終的に逆に潰されるんだよ。



ましてや、あんな奴が妃凪に勝てるわけがない。演技力もそこそこある様だが、妃凪には遠く及ばない。



内心でそう思うと、質問タイムが終わるのを待った。



*



昼休み



お昼の時間になり、私は妃凪と共に屋上へ向かう。…午前中の授業中でもな、あいつ…妃凪の事を睨み付けてたんだよ。



チラッと見えたんだ。先生にあてられて、すらすらと答える妃凪を見て…鋭い目つきでこっちを見ていたのを。



どれだけ睨むんだ。そんな事を思いながら、私は屋上の扉を開く。



そして適当な場所に座り、彼女はお弁当を広げ始める。…私は適当にコンビニで買ってきた菓子パンな。



さぁて、午後からはどう動くんだか。私はそう考えると、菓子パンにかじりついた。

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