女王様の側に咲く花は

Gazania 3 ページ7

彼女が席に座った後は授業…ではなく質問タイムが始まった


私は興味無いんだけどねぇ…


クラスの子達は興味津々みたい



｢仙城さんって彼氏いるの？｣


｢居ないよー！彼氏欲しいんだけど好きな人居ないからさ｣



そう言って笑うと男子は喜び、女子はそっか〜となっていて


ふーん…そこそこ演技力があるのね。彼女は


男子が喜んだ時に一瞬…よく観察していないと気付かないレベルのほんの一瞬ニヤけたのだ


あはは。自分より上の者を蹴落とす精神の持ち主っぽいし、自分が愛される為ならなんでも出来ちゃう感じっぽいなぁ


そんな事を思いながらも私は彼女に質問せず、隣の向日葵と駄弁る


だって、私が何もしなくても



｢仙城さん、確かに可愛いけど九条さんの方がいいよなぁ｣


｢わかる。まさに高嶺の花って感じなのに分け隔てなく接してくれるしさ！｣



クラスの子がひそひそとそう言っているのが彼女にも聞こえたのか


クラスメイトが彼女から視線を離した一瞬


私の事を鋭く睨み付けてきた



｢…ふふ。ねぇ、向日葵｣


｢？｣


｢今回の子はそこそこ楽しめそうよ｣



私が向日葵にしか聞こえないくらいの声の大きさでそう言って笑うと


向日葵も嬉しそうに笑った

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